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内容説明
女子寮入り口前の石碑の彫り文字はピープル・ヘルプ・ザ・ピープル。つまり人助けという逢沢学園女子寮のモットー実現の為、代々受け継がれた役職、「お庭番」に任命された3人が大活躍!下巻。
もくじ
3章 ババアにインタビュー
4章 真冬の怪談
「あーこのブラウスかわいー、もーなんでこんな高いかな!」
ナル先輩が広げてた雑誌のページに顔をうずめて嘆いた。
「本皮なんじゃないすか」
イライザ先輩がソファーのひじ掛けに頬杖をついたまま、うわの空で素っ気ない返事して、
「ブラウスが皮ってありえねえだろ! そんなおざなりな相づちならいらぬわ!」
ってナル先輩がキレるっていう、めずらしい組み合わせ。
まず、この時間にイライザ先輩が談話室にいるのが超めずらしいし。
今日は土曜日だけど、四、五年生は校外学力テストで六年生は模試だったから、夕食前の寮内は、テストが終わって帰って来た普段は留守がちのレアな人たちで人口密度が高い。
──本文より。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
44
学内の相談案件の情報収集隊としてのお庭番の中1三人組。下巻でも頑張っていました。なんで最年少が担うのかと少し疑問だったのですが、下巻まで読んでくると納得。上級生たちの手のひらの上で、守られながらの働きのようです。芳野先輩の透察力が凄い。相変わらず動作反応の大きいアスに苦手感があったのですが、最後の方で友だちを思いやる気持ちを読んでいると、苦手と遠ざけていては申し訳ない。同室の仲間や寮生たちのように、おおらかになりたいと思いました。2021/02/21
ゆっき
20
中高一貫校の逢沢学園女子寮日記下巻。女子寮のモットー「人が人を助ける」ために奮闘するお庭番の中一トリオ。三章は話が広がるだけ広がったのにいきなりバッサリ終了。消化不良でモヤモヤ。四章は流し読みでクリスマス会のブッシュマンしか記憶に残らず。登場人物の多さには慣れて、それぞれの個性を楽しむことができました。2020/10/10
信兵衛
18
<お庭番>とは何ぞや。 女子寮のモットーは“ピープル・ヘルプ・ザ・ピープル”、つまり人助け。問題解決のためにはまず情報収集、そのための偵察隊が必要という訳で、そのために設けられているのが<お庭番>という次第。 新お庭番となったアスたち3人、どんな活躍を見せるのやら。 安易に大人に頼らず、自分たちで解決しようという姿勢良いですよね。2025/06/22
うとうと
13
『ババアにインタビュー』と『真冬の怪談』の2話。お庭番は情報収集係であって、人助けは寮全体で!問題解決のために関わるべき学年の子たちを動かすとか、寮長の芳野先輩の采配がすごい。中高一貫校の学年差は大きく、高学年の先輩はすごくオトナで頼れる存在。相変わらず登場人物が多いので、それぞれのキャラをいまいち把握し切れなかったけど、こんな寮生活だったら楽しそう。侑名と「最終的に一緒にいたい」からいまはまだ想いを伝えない、という数納の発言にちょっと驚き。2023/02/04
ますずし
10
これを子供だけに読ませるのはもったいない。会話のテンポとセンスが実に良し。一番ツボったのは、物が少ない部屋に対して、「素泊りの宿のような部屋」うまい。とにかく馬鹿にしないで素直によんでみてくださいな。2020/12/14