日経プレミアシリーズ<br> 日本史ひと模様

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日経プレミアシリーズ
日本史ひと模様

  • 著者名:本郷和人【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 日経BP(2020/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532264321

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内容説明

日本史研究者としてジャーナリズムの世界でも多面的に活躍している本郷和人・東大史料編纂所教授が令和改元をはさんだ1年余り、日経新聞日曜版に連載していた歴史エッセイ「日本史ひと模様」を一気読み! 
連載の性格から時々刻々と移り変わる世相を枕に、歴史上の人物のタテマエを考察した連載は、本郷節とも言える自在な筆捌き、わかりやすい語り口ともあいまって、広範な読者を魅了したが、本書では一気読みによって、今も昔も変わらぬ日本人の思考・行動パターンが浮かび上がってくるのが最大の魅力と言えよう。
取り上げる人物は専門である日本中世史から平氏、源氏、北条氏周辺の人物、そして戦国大名、明治の元勲まで時代的に多岐にわたる。「地位は権力を約束しない」「古文書や古記録が言及しない史実はある」「日記はウソをつく」「鎌倉時代に幕府という言葉はなかった」「秀吉の天下統一まで日本という言葉はなかった」「源氏と平氏は昔からのライバルではなかった」等々の日本史上の「タテマエ」の裏に隠された「ホンネ」をユニークな切り口で一刀両断、「実はこの事件にはこういう意味があった」「今も昔も日本人はこういう時にこう行動する」などと大胆不敵に解説していく59編。時代的にも身分的にも一見結びつかないような人物の意外な連関性を明らかにして刺激的であり、本郷氏の膨大な著作群、ひいては日本史を学び直すための最良の道しるべともなっている。

目次

第1章 最後の将軍はなぜ生き永らえたのか

第2章 秀吉の天下統一まで「日本人」という意識はなかった

第3章 武家の力と、男と女

第4章 近代の入口で

第5章 本当のところを知りたい

第6章 「タテマエ」の「ホンネ」に注目してみると

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

25
読み物として楽しむことができました。おちょぼさん、頼朝、廃仏毀釈の話が面白かったです。2024/10/01

さきん

24
日本人という概念は江戸時代からと著者は説くが一部、武士や日蓮など宗教指導者、公家、商人などは鎌倉時代には概念を確立していたと思った。令和の令は親王や皇后に使う字だそうで、今回あえて採用したのは、天皇と国民との近しさを強調する意味もあるのかなと思った。大正時代の正は一を止めるということであまり良くないというのも初めて知った。廃仏毀釈が大体的に起こったのは、江戸末期に至り、宗教な位置づけから、政治や冠婚葬祭の機関に変容していたから起きたのではと思った。2021/06/26

えぬ氏もわるよのぉ

10
室町幕府の将軍足利義教はくじ引きで選ばれたが、そのくじは八百長だったのではという指摘は目からウロコ。神意であるくじに細工してもいいのかという問題も、昔の人だってむやみに信心深いだけではなかったという説明に、これまたなるほどと思った。2022/09/02

だ~しな

2
中世の歴史学者である本郷和人氏が一テーマに対して、歴史学者はどう考えているか、それに対して本郷氏はどうみているかが書かれている。(もとは新聞のコラム欄らしい) 歴史史料はただ書かれていることを鵜呑みにせず、書いた立場の者たちが何を正当化したかったか、何を隠蔽したかったかなど裏を読むことが重要だと筆者は説いている。 そうしたモットーの上で歴史上の定説や有名な人物たちがなぜそのような状況に置かれたのか、筆者独特の視線で解説している。 一テーマごとが短いので、非常に読みやすい。

鴨の入れ首

0
2020年刊。日本史学者のコラム集です。特に目新しい話はありませんでしたが、本書の内容(学説)に首肯するかどうかは別として、読み物としてはそれはそれで興味深いものがありました。ひとつひとつは短いので、電車や病院などの待ち時間のお供にちょうどいいかも知れません。面白かったです。2024/11/21

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