内容説明
なぜ、認知症の人への支援はうまくいかないのか-。その理由を示し、どうかかわったら良いかを3つの切り口で具体的に提示した。認知症と診断された後も、本人が自分らしく生きるために必要な支援のヒントが満載。これからの認知症ケアを示した専門職の必携書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
3
人生百年時代といわれても、85歳を超えればほとんどの人が認知症とともに生活している現実。長寿が幸福と感じるのは老人本人ではなく、一部の部外者だけの願望かもしれない。新型コロナは誰にでも感染の可能性があるが、認知症も同様。これからの時代、ウィズ・コロナではなく、ウィズ認知症も考慮しなければならない。認知症と無関係の人はいないのだから、我が事としてとらえる必要があるのだ。本書は認知症のある人への支援として3つ取り上げている。・認知症患者の人権・周囲との関係性・認知症の情報不足を真剣に考えていく必要がある。2020/11/06