内容説明
わたしは花見堂小春、横濱女子仏語塾の三年生。うちの学校はフランス風の魔女養成学校で、生徒の半分は妖魅、つまり妖怪なの。わたしは抜け首、仲良しの宮さんは女郎蜘蛛よ。今夜は寮で月蝕の観察会なんだけど、もう一人の仲良し、幽谷響の透子さんがまだ来ない。宮さんと二人で捜しにいったら、山下町にいた透子さん、迷子の女の子を連れていた。その子は一見普通の女の子なんだけど……。折も折、横濱では分限者の子どもを狙った連続誘拐事件が発生。次に狙われるのは我が校の聴講生千秋くん? 大正期の横濱を舞台にした好評シリーズ第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
今夜は寮で月蝕観察なのに、未だ到着しない実家通いの透子。折しも横濱では子供の連続誘拐事件が発生し、横浜の街に探しに出た小春と都が、透子が連れてきた迷子の抜け首の女の子・アンと出会う第二弾。今回も迷い子のアンをキーマンに千秋やペルーに住む叔父さん、謎の弁護士リケーニさんに、横濱天狗団を名乗る誘拐犯や姑獲鳥、大天狗の妖魅たちも絡めての大騒動はなかなか賑やかでしたけど、千秋の家にあった動く密林の絵は今後の重要な鍵となりそうな感じですかね。ここから物語をどう結末に導いてゆくのか、三部作の最終巻に期待ということで。2020/08/26
寂しがり屋の狼さん
38
図書館司書さんのお薦め本。大正浪漫 妖魅(妖怪)の女の子が通う横濱魔女学校のお話し🧹物語の舞台は好みなんだけど…やっぱり細かな説明が物語を邪魔してる感じ(*^^*)2020/08/22
ぐっち
30
今回は横濱天狗団の誘拐騒ぎ。まんまと狙われる千秋や、迷子の女の子・アナに振り回される面々。今回も冒険活劇風で楽しい。ジャグちゃんもすっかり居座った様子。作者さん、一人で掛け合いができる男子がお好きですね。2021/09/12
本木英朗
27
〈大正浪漫 横濱魔女学校〉シリーズ第2弾である。わたしは花見堂小春。横濱女子仏語塾の3年生。我が校は魔女養成学校で、生徒の半分は妖魅なの。私は抜け首、仲良しの宮さんは女郎蜘蛛よ。今夜は寮で月蝕の観察会なんだけれど、もう一人の仲良し、幽谷響の透子さんがまだ来ない。捜しに行ったら、透子さんは迷子の女の子を連れていた。折も折、横濱では分限者の子を狙った連続誘拐事件が発生していて……という話だ。今回は小春のほかにもう一人、千秋という少年が出てきて、この二人がどうやって連続誘拐を解決するのか、そこが見ものです。→2021/11/05
み
24
さくさくと♪抜け首の像は、ちと苦手かも>_<3部作で完結とのこと、次作で完結なのね、も少し続いてもイイのにな。2020/09/13