内容説明
腕はいいのに対人能力ゼロな引き籠り錬金術師セレス。
ある日遂に家を追い出され、別大陸の田舎街へ辿り着く。
そこで暮らし始めるのだが、作った薬は難病を癒し、戦えば魔獣を殲滅。
気づけば街が賑わい、依頼も次々と増えていくことに。
「私は引き籠りたいだけなのに……!!」
これは隠遁生活を目指すも無自覚に仕事を増やす錬金術師の奮闘記である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りんりん
7
★★★2020/10/22
サキイカスルメ
7
すれ違いっぷりが面白い。母から錬金術師として鍛えられ、戦闘技術も高いセレスが、あまりのコミュ障っぷりに家を追い出されて始まるお話。主人公セレス視点と他の人視点でお話が進んでいき、同じ出来事でも視点が変わると、セレスに対する勘違いがどんどん増していく面白さでした。本人はぷるぷる上目遣いのつもりなのに、相手からは殺気の滲んだ目で睨みつけるになるとかね(笑)親友がいてくれるのが、唯一の救いだろうなぁ。門番さんの精神衛生上、門番さんとはわかりあえるといいね。精霊さんたち、とても可愛かったです。2020/07/19
ちはや
4
【KU】ちょっと主人公錬金術師にいらつくんだけど。コミュ障拗らせすぎでは?そりゃ、母親も家から追い出す、ってもんだ。あと、あとがきで作者さんが書かれてるけど、1話内に主人公と誰かの視点を入れるという、カタリナ的流れでその点は逆にマイナスではないかな。だって、同じ話を視点別とはいえまた読まされるんだもんなーそれが嫌でカタリナ読まなくなった私としては、これも続きはいいかなって思う。2022/04/22
雪見だいふく
4
カクヨム他で連載中の小説の書籍化作品です。 主人公の凄腕錬金術師セレス。ただし対人能力はゼロ。実家で引き籠もりしていた彼女は、業を煮やした同じく錬金術師の母に拉致され、気がついたときには知らない国に捨てられてしまう。 偶然にも(母は知っていたのかもしれないが)たどり着いた近くの街で、セレスの幼馴染で食堂の主となっていたライナと再会することに。 ライナのお陰で食住に仕事も得ることが出来るようになったが、対人スキルの無いセレスの事、ライナ以外の人達とのやり取りでは、セレスと相手の想いのすれ違いが酷いことに……2020/07/11
ちゃか
2
母から錬金術の知識と技術を叩き込まれた少女、セレス。 腕前だけは抜群だったけれど、致命的なまでの人見知りというか……あそこまで行くと対人恐怖症とでもいうべきなんじゃないでしょうか。 人と話すのが苦手で身構えてしまう。それは他の視点からすると「戦闘態勢を取って、睨んでくる」ように見えるせいで、どうにも誤解をされまくっていて。 2022/08/06