内容説明
「あいつに焼き殺される」
歪んだその男が、時を経て牙を剥く――収録話「死んでほしい」より
黒史郎、冥府よりの実話怪談!
はらわたをかき回すような恐怖を体感せよ!
頭蓋の内側に悪寒が走る恐怖を描く黒史郎の異界怪談シリーズ第3弾!
・浚渫工事中に発見された常識では考えられぬ奇妙なものとは…「川の底から」
・元アイドルが激白した怖気立つ恐怖体験…「楽屋で見たものは」
・凄惨な歴史を伝える北朝鮮の博物館で起きた戦慄の怪事…「戦争博物館の叫び」
・真夏の工場で降りかかった酸鼻を極める著者自身の実体験…「移動する死臭」
・タクシー運転手がかつて怪異を目撃した場所、そこに隠された因果とは…「首無し地蔵」
……など数々の怪異譚を収録。
漆黒の暗闇から覗く冥府は、狩り取る者を探している!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
213
黒史郎さんは本書の後書きで今はコロナの時代の怪談を追い求めていると書いておられまして流石の前向きな姿勢だなと感心しましたね。本書を読んで気づいたのは毎回同じ様な類型的な話ばかりではいけないと自戒されているかの様にストーリーに凝った捻りが感じられる点ですね。必ずしも全てが成功しているとは言えないにせよ私は著者の努力を大いに讃えたいと思いますね。ホッとさせておいて…『足りなかった』玲美さんは島根で開催される野外ライブに行くついでに同県に実家のある専門学校時代の友人に声を掛けて終わった夜に泊めて貰おうと考えた。2021/02/27
眠る山猫屋
66
ううん、あまり怖くないな・・・とか思っていると時折ゴツン!とくる。ラストにある『ヨコハシ』久々に再会した元同僚の指はおそらく2本くらいしか残ってなかった、って・・・。2021/10/21
田中
23
怪異体験が51本収められていおりゾッとするエピソードがいくつかあった。「戦争博物館の叫び」は題名どおり、その倉庫で戦禍の犠牲者の悲鳴がいまだに轟く。壮絶な過去が時を止めているようだ。「カラオケ店にいるもの」は、幾人も目撃する不気味な霊体である。カラオケ屋さんに行く際は特にその部屋の雰囲気に気をつけたいと思う。事務所で仕事中に突然現れて消失する「撮れたもの」の赤球の光は、悪いことの起きる前兆だ。「死んでほしい」と「ヨコハシ」は、恨みをかってしまった顛末。怨念は本当に恐ろしい。【日本の夏は、やっぱり怪談】 2024/07/14
さりぃ
20
#異界怪談 暗狩 #黒史郎 Kindleaunlimitedで読了。 これまた6月始めに発行の新しい本。 『オキテ』『川の底から』『戦争博物館の叫び』 『菊の花』『赤い日』『ヨコハシ』 辺りが面白かった。2020/07/27
澤水月
17
舌を噛んで亡くなったという人物のことをいつまでも笑いのタネにするいい大人の親戚たちってそれだけで怖い。鶏が先か、卵が先かのタイトルの妙(「ラッパーもムリ」とかそれだけで読みたくなる)。北朝鮮の戦争博物館の怪談はさらりと、しかし大変貴重な記録かと思う。全体に巧みで不穏2020/07/06
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