新潮文庫<br> 村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

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新潮文庫
村上ラヂオ2―おおきなかぶ、むずかしいアボカド―(新潮文庫)

  • ISBN:9784101001654

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内容説明

なぜ、アボカドはむずかしい? 究極のジョギング・コースってどこだろう。アザラシのくちづけの味、ギリシャの幽霊、ロシアと日本のかぶをめぐる昔話の違い……etc。小説家の抽斗(ひきだし)から飛び出す愉しいエピソードの数々。長編小説『1Q84』刊行後、雑誌「アンアン」に連載された人気エッセイ・シリーズ52編を収録する。『おおきなかぶ、むずかしいアボカド―村上ラヂオ2―』改題。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

140
村上さんのエッセイを心地よく読ませていただきました。本当にのほほんと自由にリラックスして読めます。日常生活の中で色々と詰めこまれていたあらゆるモノ(大半はくだらないコトでストレスなんでしょうけど)が、ゆっくりと冷やされ、揉みほぐされ、少しずつ解体されていく感じがします。読んでいて何ヵ所もハッとなる文章があったのですか、あとからパラパラと見直しても残念ながら、思い出せず…。癒しとはまた違った感じの文体で、とにかく肩のチカラがぬけ、リラックスできること間違いなしなステキなエッセイです。挿画もいい感じでした。2017/09/09

へくとぱすかる

118
「1」は単行本で読んだが、10年後の再開だったんですね。ユーモアたっぷりだけど、どこかにわさび(いや、アボカドかも)が効いているエッセイは、読み出したら止められない。村上さんはご自分のエッセイを、「ビール会社が作るウーロン茶」みたいなものだとおっしゃっているが、でもそのウーロン茶が飲みたいわけです。最も良かったのは、「新聞ってなに?」でした。2019/06/28

優希

109
ゆるい感じが楽しい毎日の秘訣なのかなと思いました。そして女の人のことを思っていることが多いのが笑えます。日常の延長的に色々なことを考えているのでしょうね。何気ない日々を面白く見ることができるのが得意なようです。2017/03/11

らったった

109
エッセイ集2(^^)サクサク読むことができます。僕としては一番最後の"ベネチアの小泉今日子"が一番響きました。作品の中で紹介されている音楽や映画に、とても興味があります。今度鑑賞してみよいかなぁ(*^^*)今年は良いペースで読めてます。2014/01/25

きりこ

100
春樹さんのエッセイは面白いだけでなく味わい深くて、心構えとか生きるヒントが見えてきます。何と言っても「ベネチアの小泉今日子」が共感できて良かったです。私も抱え込んでしまった心の痛みや哀しみを、その時巡り合った音楽を繰り返し聴いて乗り越えてきました。音楽にはそういう力があると信じています。小説も同様で、自分の体験を重ねることによって救われることがあります。それから「ちょうどいい」という春樹さんの人生のキーワードが緩くて好きです。奥さんの「生き方に反するから」という断り文句も良いですね、是非使ってみたいです♪2014/06/07

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