詩想社新書<br> 権力者とメディアが対立する新時代

個数:1
紙書籍版価格
¥1,012
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

詩想社新書
権力者とメディアが対立する新時代

  • 著者名:マーティン・ファクラー【著】
  • 価格 ¥910(本体¥828)
  • 詩想社(2020/06発売)
  • 真夏も楽しく!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/11)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784908170140

ファイル: /

内容説明

権力者たちは、こうしてメディアをコントロールする! !
トランプと安倍、酷似する二人のメディア戦略とは!?
既存メディアを「フェイクニュース」、「国家の敵」と激しい批判を続けるトランプ大統領。一方、安倍政権は慰安婦報道をきっかけに、朝日新聞への激しい批判を政権に近いメディアとともに大展開した。
なぜいま、このように「メディアへの敵意」をむき出しにした権力者たちが出現してきたのだろうか。
権力者たちとメディアの闘いの最前線とはどうなっているのだろうか。アメリカで乱立している新メディアとはどのようなものか。またそれが、アメリカ社会にどのような影を落としているのか。日本のメディアが抱える問題点とは何なのか……ニューヨーク・タイムズ前東京支局長で日米の報道現場に精通した著者が、激変する権力者とメディアの関係を解き明かし、メディアの危機に警鐘を鳴らす。
権力者たちが平気でウソをつき、自身の主張を垂れ流すだけの新メディアが乱立するなか、いかに正しい情報を得るか、これからのメディアリテラシーを説く。
まえがき 激変する権力者とメディアの関係第
1章 「フェイクニュース時代」のアメリカメディアの変質
第2章 トランプと既存メディア、激化する闘いの真相
第3章 トランプ政治はどこへ向かうのか
第4章 安倍とトランプ、「メディアへの敵意」という共通点
第5章 メディアと権力者の未来はどうなるか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たまきら

45
読み友さんの感想を読んで。2018年出版当時に読みたかった。60年代アメリカ生まれ、長年東京で記事を書いていた著者の文章は日米両方の問題点を冷静に描写している。そしてアメリカの取り返しのつかない「終わってしまった」状況の描写には肝が冷える。だって…日本はそこへ向け一心不乱にお追随中だからだ。この「終わっちゃう前に回収できるだけ回収しておこう」感は、なんなんだろう。アメリカは大変なことになっている。日本にはまだ引き返せる余地がある。それがこの著者の言いたいことだと思うが、私はそこまで楽観的にはなれない。2023/07/03

Isamash

22
ニューヨーク・タイムズ前東京支局長のマーティン・ファクラー(イリノイ大ジャーナリズム修士、カリフォルニア大歴史学修士、ブルームバーグ、AP通信、ウオールストリートジャーナル)2018年出版著書(日本語)。トランプ政権時の米国ジャーナリズムの変化を紹介。米国でも事実よりもストーリー重視のメディアが多数登場したとか。その中で調査報道に再度力を入れたニューヨークタイムズとワシントンポストという構図が興味深い。日本と違い、メディア各々で路線の違いはあるが、いざとなったらジャーナリスト達が協力して権力と闘うらしい。2023/04/20

なななな

9
作者は66年米国生まれの記者とのことで、日本に関してはもう少し突っ込んでほしかったような気もしますが、大筋においては、「おっしゃる通り」。振り返ってみると時代の転換点だったという話をよく聞きますが、まさにここ数年はそうなんでしょう。日本国内で、5年後に信頼されるMSMのベスト5はどうなっているでしょうか?2018/02/22

Holger

4
トランプ大統領や安倍首相の支持層に、「既存メディアは嘘つき。フェイクニュースを垂れ流すプロパガンダ」と主張して、TwitterなどSNSにて、自分にとって耳障りの良い、事実ではないストーリーを拡散する人たちがいる。日本のネトウヨ的な存在として、アメリカのオルタ(オルタナティブ)ライトが挙げられる。彼らの登場は、グローバリズムやネオリベにより生活レベルの下がった白人男性たちの不満をすくいあげ、トランプ大統領誕生の要因となった。SNSでは自分の意見に似た(好ましい)意見に囲われる状況が生まれやすい。危険だ。2018/02/15

武井 康則

2
権力者にとってジャーナリストはうるさい存在だろう。大衆がメディアを信じられなくなった今、絶好の機会と権力は敵意をむき出しにし、圧力を加えてくる。1~3章でアメリカ、トランプ政権下での各メディアの様子を語るが、各段3,4ページなのでコラム、読み物風で深みがない。面白いのは4章の終わりから5章、色々問題はあるが、日本の現状について。政治家からの圧力にアメリカのジャーナリストは立場を越えて団結し対抗するが、サラリーマンである日本のジャーナリストは違う立場が攻撃されると一緒になって攻撃する情けなさを批判している。2018/03/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12580768
  • ご注意事項

最近チェックした商品