中公文庫<br> 昭和16年夏の敗戦 新版

個数:1
紙書籍版価格
¥990
  • 電子書籍
  • Reader

中公文庫
昭和16年夏の敗戦 新版

  • 著者名:猪瀬直樹【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2020/06発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122068926

ファイル: /

内容説明

日米開戦前夜。平均年齢三十三歳、全国各地から集められた若手エリート集団が出した結論は「日本必敗」。それでも日本が開戦へと突き進んだのはなぜか。客観的な分析を無視して無謀な戦争に突入したプロセスを描き、日本的組織の構造的欠陥を暴く。
石破茂氏との対談、新版あとがきを収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

88
1941年8月に日本は「敗戦」していた。近衛内閣のもとで創設された「総力戦研究所」には30代の官僚や民間から優秀な人物が集められ、模擬内閣を作り、「机上演習」により、日本の将来を予測した結果、開戦から1~2年後には敗戦を迎えるとの結論が出された。戦前から戦後の歴史をたどることでその予測が裏付けられていく様子が見事だと感じた。「総力戦研究所」という組織だけを作って満足してしまったのも問題があるが、いわゆる「お役所仕事」に終始してしまった政治にも大きな問題があるように思う。 2023/12/22

rico

83
勝ち目のない戦いへの圧が強まる中、東條はわずかな希望を抱いていたのかもしれない。総力戦研究所に参集したエリートたちが何らかの「勝ち筋」を見つけてくれることを。しかし彼らが「くもりなき目」で事実に基づいて導きだした結論は、「日本必敗」。それを「机上の空論」と切り捨てず、若き知性による貴重な知見として戦略を見直していれば・・・。一度特定の方向へ進み始めたものは、どれだけ不都合な事実が明らかになろうとも、止まらない。滞りなくことを運ぶ人材は豊富でも、軍部の圧力下で真に決断できるリーダーはいなかったということ。2025/08/29

てつのすけ

37
第二次世界大戦について、それなりに知っているつもりであったが、「総力戦研究所」を初めて知った。しかも、この研究所が出した敗戦という結論を、なぜ、政策に活かさなかったのか、甚だ疑問である。数字等のデータよりも、日本人特有の空気を優先した結果であったとは!現代に戻ると、敗戦という歴史の教訓が何も活かされていないのは、残念でならない。2021/04/26

エジー@中小企業診断士

26
日本では物事は「空気」で決まる。昭和16年4月、ある秘められた国家目的のために全国各地から「最良にして最も聡明な逸材(BEST&BRIGHTEST)、平均年齢33歳の研究生36人を集めた「総力戦研究所」。若きエリートたちが模擬内閣を組閣し、机上演習を重ねて出した結論は「日米開戦日本必敗」。8月27日、28日に首相官邸大広間で第三次近衛内閣にこの結論は研究発表された。東條英機陸軍大臣は狼狽しながら机上演習と実際の戦争は違うと言いながら他言無用を命じる。その東條は10/17に組閣の大命降下。12/8開戦する。2024/06/27

りんだりん

25
事実に目を向けずに議論が進む。結論ありきの数字が躍る。今企業に置いてもみられる光景ではないだろうか。発言力のある人の意見が採用される。誰が見てもおかしいということが言いづらい状況。そして、威勢の良いスローガンを掲げて夜郎自大に自分たちを評価して酔いしれる。足元の企業経営にも十二分に活かせる著書。★32025/09/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15893187
  • ご注意事項

最近チェックした商品