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内容説明
生殖補助医療、ゲノム編集、安楽死……。医療の発展で大きな変化が生じている生老病死のあり方。生命倫理・科学論の第一人者が、考えるヒントから政策立案までを提言。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
47
先端医療の文字から連想すること。確かに、その技術的な面ばかりがフォーカスされてしまい、実運用面への視点が広がらないと再認識。一概には言えないが、この国の現状として、かなり実施機関・関連団体任せという印象を持った。その根底にあるのが、他人事として捉える傾向が強いことがある。それは、文化・指向性と言ったものかもしれない。やはり、そこで倫理に立ち戻ってどれだけ考えられるかが大切だと思う。自分の身近なところから、考え直してみたい。2022/10/27
venturingbeyond
29
よくできた生命倫理の入門書。生命科学や医療技術の進歩により、生老病死を取り巻く環境の変容、迫られる選択の拡大や複雑化、生の条件そのものへの介入の可能性の拡大といった問題が顕在化してくる中で、本書は問題の所在を明確に示し、考えるべき問を読者の眼の前に提示してくれる。著者は、現代の生命倫理上の課題に対して、多様な主張や価値観を提示し合うことで公論を深化させ、民主的統制を有効に機能させることで対処すべきと説く。私たちの生のあり方を、共に考え、共に決めていくことへの「参加と責任」を求める一冊。2023/12/20
ようはん
16
代理出産などはよくニュースになっていたが医療は日々発達しているとはいえ、人道的宗教的問題から受け入れる為の道のりは思った以上に困難が多い。2024/01/17
たか
3
生老病死という仏教で避けることができないとされてきた苦悩から、医療技術が発達することによってそれを避けたり遠ざけたりできるようになりつつある。ただ倫理的な問題であり、プライベートな問題でもあるから、日本では胎児に障害が見つかった時の堕胎や末期患者の延命措置について、明確な基準を設けた法律がない。それは決断の負担を当事者に強いることになるし、実際の適用数が記録されないから今後の議論にもつながっていかない。 なんとなく当事者責任のグレーゾーンみたいなの、もうやめにした方がいいいと思う。2020/11/07
kaz
3
図書館の内容紹介は『生殖補助医療、遺伝子検査、ゲノム編集、再生医療、安楽死など、現在進行形で様々な倫理的問題が生まれている。「自分のこと」として向き合えるよう、基本的な事柄を網羅し、議論の基盤や政策立案などを提言する』。行政のあり方に関する見方等に一部偏りが観られるが、安楽死に対する考え方の整理等、終活を考えるうえでも非常に参考になる。2020/10/28
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