ブラック・ダイヤモンド（５）

著者名：令丈ヒロ子【作】/谷朋

岩崎書店（2020/06発売）

• ISBN：9784265064762

内容説明

くるこんはどうなるの？　灯花理と美影との関係は？　灯花理は不安を乗り越え、B・Dの謎に迫っていく。いよいよ謎が明らかに！　魅惑のガールズ・サスペンス最終巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[保山ひャン]

B.Dの謎が解き明かされる最終巻。善と悪、光と闇、正と邪、さらには相性の良し悪しといった、人間関係から世界規模の問題までをカバーする大テーマで、これは確かに小学生が担うには重すぎるように思えた。物語は完結しても、問題は継続している。令丈さんの他に類を見ない異色作だった。挿絵の笑顔にどれだけホッとさせられたことか。

2017/03/20

[もみち]

【図書館】美影とほのかおばさんは宝石とかお金のことばっかり考えてて、呆れとか軽蔑さえ感じた。でも、ほのかおばさんが元気になってから美影ちゃんも元気になってきた、って書いてあって、母親に左右される幼い娘の構図がすごくはっきり出ていて、まだ未熟な小学生に与える大人の影響の強さが現れていた。こういうことを伝えるのは、非常に重要だと思う。ダイヤモンドの世界はあたたかさに溢れていて、こういう体験が早いうちからできたら、前向きに明るく生きていけそう。

2016/07/30