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内容説明
国家権力を振りかざす者には徹底的に反発する一方で、義理人情に厚く、女性の立場を擁護した福沢諭吉。盟友・大隈重信と国の行く末を案じ、国民の教育に力を注ぎ、江戸から明治に至る大転換期に真の独立を説いた。その信念は、混迷の今にこそ光明を与えるはずである。評伝の名手が描いた「福沢諭吉」決定版。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月讀命
61
日本人であるのならば、福沢諭吉は読むべきである。現在、それまでの聖徳太子に代わり、20年以上もの間、最高額紙幣である壱万円札の肖像画になっているので、日本で一番偉い人と認知されているのであろう。しかし彼の業績は、「天の上に人をつくらず、人の下に人を作らず」という『学問のすゝめ』を著し、慶應義塾大学の創設者である事しか認知されていない。幕末から維新の激動の時代に、新しい西洋の技術、文化、教養を取り入れ、その多くを啓蒙し、日本の近代化に貢献したことに感謝する。この本を読んでから「学問のすゝめ」を読んでみよう。2010/11/30
James Hayashi
27
慶応大のモットーでありタイトルの意味するところは諭吉が言う「独立自尊」最近も気になる企業家の履歴を調べると慶応大卒の多さ。人材が陸続と育っている。「自我作古」もいい言葉。明治生命、東京海上、横浜正金銀行の構想と設立なども手掛け、ベンチャー企業家とも言える。2017/12/20
glaciers courtesy
4
評伝としてみると、福澤諭吉をほとんど手放しに評価・擁護する視点で描いているのは物足りなさを感じるところだ。しかし、それにしても福澤諭吉が本当にたくさんの人を愛し、また愛された人ということに驚く。情念の大きさが常人とは桁違いなのだ。だからこそ、時代が下っても尊敬される人第1位であったりするのだろう。そう考えてみると、この本は福澤諭吉のファンによるファン・ブックと考えれば落ち着きが良い。福澤諭吉はその愛の大きさによって平成の伝記作家の愛も勝ち取ったのだ。2010/03/14
masshib
2
福沢諭吉について学問のすすめ、慶應大学創設ということしか知らなかったが、教育者としてだけではなく、今日の日本の礎を築いた偉人であることをあらためて知ることができる。交詢社を作り相対での面談、交誼によりアイデアを作り、生命保険、損害保険、外為専門銀行などの創設に繋がっていく。この頃からの伝統が脈々と受け継がれ産業界、経済界に慶應が強みを発揮しているのだろう。国を支えて国に頼らずという本書の副題をまさに生涯貫いた、独立自尊の偉人である。2021/06/12
熱東風(あちこち)
1
実は福沢諭吉という人物は著名な割に何を為した人なのか、いまいちはっきりと理解していなかったのだが、本書はその辺りも分かりやすく記してくれている。多少(かなり?)贔屓目なので、その分は差し引いて見なければならないだろうけど、福沢という人物に対する興味を促進させられたという意味で、得られた物はあった。2016/09/16
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