内容説明
東京都江戸川区で経営コンサルティング業を営む江副和彦(えぞえかずひこ)は、自宅の庭に奇妙な地下空間が出現していることに気づく。そしてその地下空間――最初のダンジョン『深淵(アビス)』に踏み入ったことで、この世界の「ダンジョン・システム」が起動。突如現れ江副の下僕を名乗る謎の美女・朱音(あかね)から、衝撃的な事実を聞かされる。「今後、世界666ヶ所にダンジョンが出現し、10年以内に全ダンジョンが攻略されないと『魔物大氾濫(モンスタースタンピード)』によって世界は滅亡する――」。この事実を知った江副は滅亡を防ぐため、ダンジョン攻略を決意するのだった。
やがて世界各地にダンジョンが出現し始め、各国政府もダンジョン対策に乗り出す。ダンジョンの恩恵を知った日本政府は、いち早く民間人冒険者登用制度を導入し、試験運用を開始。江副は試験を受けると同時に、見込みのある仲間を集めてダンジョン攻略専門企業「株式会社ダンジョン・バスターズ」を設立するが……!?
圧倒的リアリティで贈るダンジョン攻略譚、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
14
★★★★☆読友さんのオススメを見て。現代+ダンジョン探索モノ。作品全体を通してリアル志向で、「レベルアップしたから能力が上がる」のではなく、「能力が上がったからランクが上昇する」という、なろう系ではあまり見かけない設定がカチリとハマっていて良かった。また、お手軽な強さのバロメータとして使われてしまっている、スキルの羅列がなかったのも好印象。アレ、目にするだけで萎えるから。ただ、ほんのさわりだけのエロ描写って必要だったのかなと。2020/06/30
サケ太
11
面白い。おっさんがダンジョンに出会って有能さを示していく。イラストが最高。2020/08/23
nawade
11
★★★★☆Web版既読。自宅の庭にダンジョンができたことにより、第一接触者となった主人公が「今後、世界666ヶ所にダンジョンが出現し、10年以内に全ダンジョンが攻略されないと魔物大氾濫によって世界は滅亡する」事実を知り、悲壮な覚悟でダンジョン討伐に挑むダンジョン攻略譚。なろうの現代ダンジョンものの中でも異質な2作。それが【Dジェネシス】と本作だ。共に作者の豊富な知識とリアリティ溢れる作品であるが前者は終始緩い雰囲気を維持しているが本作はサブタイトルの緩さに反して、ストイックでハードな内容で作風が全く違う。2020/06/24
爺
4
地球全土に666のダンジョンが突然誕生し、スタンピードまでのタイムリミットを切られて……というファンタジー。正直エロ要素的な部分は必要あったのか、とも思うけれど、まぁ読者サービスなのかな。著者がそこに情熱を燃やしている感じはしないので、特に気にせず読める。久々に当たりを見つけたと思う。2022/03/08
ようぜん
3
現代世界にダンジョンが現れたら、こうなるだろうなぁ、と思える作品だった。ダンジョンからは資源が取れるため、国や政府が関わってくる所なんかはリアル。主人公は株式会社ダンジョン・バスターズを立ちあげるのだが、仲間達が結構いいキャラしていて面白い。作品自体が堅苦しい印象があるから、バランスがとれてると思う。次巻からは本格的にダンジョン攻略に乗り出すらしいので、どう転ぶか楽しみ。 2021/06/24




