内容説明
シリーズ累計70万部突破!なぜ「神通力」がついてしまうのか――知れば知るほど謎めく「密教ワールド」の全貌に迫る本。【著者より】密教とは、仏教の“ウラの教え”である。だから、きちんと修行した人にしか、ほんとうのことを教えてはいけないことになっている。そしてその教えは、時の権力者とも密接に関わりながら歴史を動かすほどの影響をおよぼしてきた。読者は本書を熟読することで、密教のことがひと通り理解できるはずだ。ぜひ、とんでもなくミラクルで、世界的にも類のない日本独自の密教の驚くべき姿を堪能いただきたい。密教の何がどうすごいのか、恐いのか?◇「呪術・愛欲の力」さえ飲み込む神秘体系とは◇空海は、いかにして密教の法灯を受け継いだか◇密教修行の3つの基本「口密・身密・意密」とは東寺・国宝「両界曼荼羅図」のカラー口絵付き!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mahiro
22
気軽に読める入門的本。密教の歴史から空海、顕教との違い、日本の中にどれほど浸透してきたかなど、宗教的興味と言うより歴史小説や時代劇やアニメなどに出てきて密教って何?と少し興味を持ったと言うような人向きかも。印の結び方や簡単護身法など実践もあり、真に密教を修行すれば超能力的力を得るなど首を傾げざるを得ない記述もあって少し興醒めだがまあ…でも高野山の奥の院へ行くと私の如き凡人でも神秘的な気持ちになるのは確かだなあ…2021/05/13
ホシ
20
久しく密教方面には手を伸ばさなかったので読んでみました。密教の大略が書かれてあってサクサクと読めます。ムックみたいな感じ。ちょっとオカルトっぽい部分もあって、本書の内容を鵜呑みするのは危険ですが、新たに知ることもあったし、これはこれで面白かった(笑)。以前、2月の雪が降る中を高野山に行ったことがありますが神秘的だったなぁ。山全体を包む静寂の中に身をおくと五感が研ぎ澄まされていくような感覚になった記憶があります。また、高野山に行ってみたくなりました。2021/01/11
肉尊
13
オカルト界の重鎮・並木伸一郎による「眠れないほど面白い」シリーズ②。前回の「日本の仏」編が非常によくまとまっていたので、思わず購入してしまった。真言密教を中心に曼荼羅の見方、祖師、聖地、修行法などを本当に分かりやすく説明してくれているので、入門編の教科書としておススメ。日本の仏教界といえば鎌倉仏教のイメージが強かったけど、仏教は密教において完成したということだから、時代的には前後してしまったんですね。時代と共に歩みを続けてきた密教の概観が分かる気がした一冊。2020/12/19
たかぴ
12
読むだけでは駄目だと思いつつ、実践していない。何か一つでも習慣化したい。2022/04/22
Cちゃん
7
眠れないシリーズ3冊目。御朱印集めを始めてから、仏教の色々知りたいと思って見つけた、このシリーズ、あいかわらずトリビア的で面白かった。しかし、空海って山師?(笑)2020/12/29