内容説明
大胆な投資でインフラを拡充せよ!
新型コロナと戦い、日本人の生命・財産を守る!
大地震や巨大台風に対する防災と老朽化した橋やトンネルの改修など、日本の喫緊の課題はインフラ拡充だ。政府は日本人の生命・財産を守り、大新型コロナ不況から早く立ち直るためにも、大胆な財政出動を決断し公共事業に投資せよ!
「公共事業悪玉論」を展開する日経新聞への要望書収録。
はじめに ~避難所でのコロナ蔓延は防げるのか~
1章 日経新聞がつくり上げた「公共事業は無駄なバラマキ」というデマ
2章 必ず起こる「超巨大地震」に備えよ~強靭化論・地震編~
3章 「巨大洪水」「巨大高潮」に備えよ~強靭化論・治水編~
4章 「橋」が落ち、「トンネル」が崩壊する~強靭化論・インフラ・メンテナンス編~
5章 「豊かな街」をつくる
6章 「道路事業・不要論」を問う
7章 「日本の貿易」を守る
8章 「デフレ」の時こそ、大規模な公共事業を
おわりに ~「新型コロナウィルス」から日本を救う公共事業~
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
43
その通りと膝を叩く部分と、本当かなあと眉唾の部分が交錯する一冊。道路、橋梁、治水、港湾などのインフラ整備やレジリエンスの強化に対する藤井先生の警鐘には完全同意。でも、「公共事業」なのかという疑問も。PPPなどの何らかの工夫が必要ではないか。また、成長神話への懐疑や地球環境など、社会のパラダイム変化への視座が全くないのも不満。「100km離れた都市に車で夕食に行ける」社会が本当に正しいのか。更に、最近流行りのMMTには、一たびインフレが拡大し始めた時に、この理論が本当にそれを制御できるのかと不安になる。2020/07/06
かめきち
28
公共事業への大型投資こそが、雇用の受け皿となり、日本のデフレ脱却への第一歩になる。という主張だと理解しました。また、世の常識はマスコミや世間の煽りによって植え付けられたものでしかないことがあるというのも理解できました。本書の内容も含め、納得がいくまで自分で考えることの重要性を感じました。2021/04/28
サメ鯨
9
コロナ後の公共事業の見通しが気になるので読了。公共事業投資は“無駄”ではなく、むしろ雇用を生み、経済を活性化させ、他の産業にもその影響が波及するため、デフレ脱却に繋がる。また、今後日本に高確率で大地震発生の予測があるので、国民の命のためにも国土強靭化は必須。それでも、「人口減少するんだから無駄な公共事業はやめろ!」と叫ぶ政治家や国民がいるのは、なんだか情けなくなってくるし、やり場のない怒りすら覚える。我々国民の命と財産に大いに直結するのにこの事実が広まってないのは、残念で仕方がない。 2020/06/12
m.miyazaki
1
公共工事は税金の無駄遣いだと何度も聞いたことがある。全部が全部必要というわけではないだろうが、必要となる公共工事もある。特に、命を守るインフラが。災害レベルの台風や大雨が頻発する昨今、治水に関するインフラは整備する必要があるだろうし、橋やトンネルは耐用年数が近づけば、安全のために整備しなおす必要があるだろう。巨大地震に備える必要もあるだろうし、公共事業の必要性は今からでも再考の余地が十分にある。2021/05/30
mdoguti
1
著者の語り口が常に熱いので、熱にほだされないよう注意しながら読了。都市交通については、なるほどと思えたものの、経済理論等は私の理解を超えており、よくわからなかった。しかしながら、八ッ場ダムについては「はしゃぎすぎ」の感が強い。ダムの評価は、基準地点におけるピーク流量減少への寄与でなされるべきであり、外力(流域内の降雨分布)も定まっていない状況での評価は、脱ダム派・推進派の双方に無益であると考える。2020/09/21
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