内容説明
“剣豪小説の名手”の世界に浸る11篇。
豊臣秀次の剣の師で「夢想剣」を名乗る瀬名波幻雲齋とその娘・ゆき、そして幻雲齋が父の仇でありながら、門下生となって修行を積む松前哲郎太重春。奇妙な3人の絆は、やがて哲郎太とゆきが契りを結ぶまでに深まっていく。
そんななか、哲郎太は身重のゆきを残して武者修行の旅に出ようとするが――。
第28回芥川賞に輝いた出世作「喪神」のほか、柳生流新陰流正統を継いだ連也斎とライバルとの決闘を描く「柳生連也齋」、剣豪が巨人軍の強打者として大活躍する異色作「一刀齋は背番號6」など、剣を題材にした珠玉の11篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大粒まろん
11
面白かった。・・・ん??これは、剣豪小説!?だよね?芥川賞で、、意外(笑)実験的だなぁ。一昔前ならどこぞの旅一座が好んで演目に入れそうな感じの面白さがある。けど、これ大衆文学的ではないだろうか。わからないけど笑。そうか、、私にも剣豪小説読めるのかもしれない。2023/05/23
コンロ
1
五味康祐ほど剣での立ち合いの描写に優れた作家はいないと思っているのですが…周りの人は理解してくれない(笑) 特に、柳生連也斎と鈴木綱四郎の対決までの心構え、そして対峙。とやはり素晴らしいです。 氏の文章は品格があって良いですね。 文章が古文体が多いから難しいのかも。
純文太郎
0
芥川賞全集にて、或る小倉日記伝と同時受賞 評価5のうち3.5 本来なら4は付けられそうなんだけど丹羽さんの選評の通り童話的な雰囲気はひしひしと感じた これはどちらかというと直木の方? 秀吉、秀次、家康の時代を生きた浪人組の幻雲斎が主人公 剣術(妖術)の達人で、挑んでくる相手を次々と薙ぎ倒してきた すらすらと読ませる芥川賞はこの頃になって当たり前になってきた気がする この作品の筆の凄さには多数の選考委員が納得していた2025/07/18
西葛
0
剣豪小説。これが直木でなく芥川ってんだから。2023/09/28
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