福音館古典童話シリーズ<br> 秘密の花園

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福音館古典童話シリーズ
秘密の花園

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  • サイズ A5判/ページ数 447p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784834007589
  • NDC分類 K933

出版社内容情報

両親をなくした少女メリーは奇妙な屋敷に引き取られた。誰も入ることのできない秘密の庭園廊下からもれ聞こえる泣き声??ふしぎな謎に満ちた、出会いと成長の一大ロマンです。

<読んであげるなら>---
<自分で読むなら>小学中学年から

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

278
この作品は出版されて今年で101年目ということになるが、前世紀のイギリスらしさが随所に溢れている。ムーア(荒野)、マナーハウス、イギリス庭園といった舞台装置がそうだし、また階級がそこには厳然と横たわっている。当時、バーネットはアメリカに移住していたために、ことさらにイギリスが憧憬的に描かれているのだろう。テーマは、メリーとコリンの再生なのだが、それを可能にしたのが、「秘密の花園」であり、ディッコンだった。大人になってから読むと単純すぎるようだが、子どもの時に読むとまた違っていたかもしれない。2012/04/29

tamami

64
福音館書店の古典童話シリーズ版で読了。童話版の良い所は、活字が大きいこと。文章がしっかりと目に入ってくる。インドで生まれて、我が儘放題に育てられたメリーと自分が病人だという思いに囚われたコリンが、イギリスの荒野(ヒース)の自然と友人達に囲まれて成長する物語は、読む者の想像をかき立て、頁を繰る手が止まらない。地主階級の生活とそれを取り巻く自然や人々の情景描写は、映画を観ることにも喩えられる具体性があって、テレビやネット、ケータイもない、子ども達だけの世界が存在した時代を読む楽しさを、存分に味わわせてくれる。2024/04/01

よこたん

47
“庭は今、まるで魔法の杖を手にした魔法使いが昼も夜もやって来て、地面の中からいろいろな美しいものを引き出し、杖にさわって葉を茂らせているかのようでした。” 子どもの頃、大好きだった一冊。幾度となく訪れたこの本の中の庭は、変わることなくいきいきと眩しい姿で、今回も迎えてくれてとても嬉しい。日の当たらない陰気な場所を抜け出し、空気のおいしい緑あふれる場所で土に触れ、仲間と動植物と親しみ、少女と少年は健やかな身体と心を育んでいく。お腹が空いてたまらない時に、庭に届けられるぶどうパンが、やっぱり美味しそうだった。2017/05/03

olide

21
扉を開けた先で見つけたもの。閉ざされた部屋の中での身勝手では育たず、広い外の世界で自由に遊ぶからこそ育つもの。人形のように、もしくは王様のように生きてきた少年・少女が、春が巡ってだんだんと花が咲くように、「子ども」として再生していく物語。この本を読むと、花が咲く時のわくわくした気持ちがいつでも思い出される。2014/10/27

giraffer SACHIヽ(*^^*)ノ少しずつですが毎日読んでます!

19
原書の大分 後からおいかけて読んでました。 原書ではイメージしきれてなかったところもあったのがわかったけど、やっぱりディッコンとかあちゃんの優しさに包まれ癒される(*^。^*)2017/04/14

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