内容説明
ローマ共和政後期の政治家、カティリーナ。彼によって引き起こされ、ローマ帝国を震撼させた一大陰謀事件の顛末を、「ローマ史の最も華々しい著作家」(タキトゥス)が描く。訳者による詳細な註解と解説を付す。
目次
(序論)カティリーナとサッルスティウス―『カティリーナの陰謀』の2人の造り手たち
ガイウス=サッルスティウス=クリスプス著『カティリーナの陰謀』翻訳・註解
(解説)「没落」への危機に立つローマ―サッルスティウス『カティリーナの陰謀』を読む
著者等紹介
ガイウス=サッルスティウス=クリスプス[ガイウスサッルスティウスクリスプス][Caius Sallustius Crispus]
前86‐前35年。イタリア中部アミテルヌム市で生まれる。護民官として政治活動を始め、内乱時にはカエサルの下、アフリカで従軍する。戦勝後、新設されたアフリカ=ノウァ属州の総督に任命される。カエサル暗殺後、政界から引退し、著述活動に入る。他には『ユグルタ戦記』などが知られる。キケロと並んで最もよく読まれたラテン散文家
合阪學[アイサカサトル]
大阪大学名誉教授(文学博士)。1937年生。1967年‐84年、追手門学院大学文学部講師、助教授、大阪大学文学部助教授を経て、1984年‐2001年、大阪大学文学部教授。2001年‐08年、宝塚造形芸術大学教授
鷲田睦朗[ワシダムツロウ]
大阪国際大学非常勤講師(文学修士(大阪大学))。1973年生。2003年、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程を単位取得退学。2004年‐大阪国際大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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