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内容説明
監修 大須賀健(筑波大学計算科学研究センター教授 宇宙物理理論研究室)
寄稿 永田和宏(細胞生物学者/歌人)
(目次)
第1章 現代科学の最先端を行く物理学
1 人間のいかなる空想も越える奇妙な世界
2 宇宙には、果てがあるか
3 宇宙は、膨張している
第2章 極微の世界は、常識を破壊する
1 物質の最小単位は、なにか
2 極微の世界の不思議
3 どれだけ小さいものまで見えるか
第3章 現代物理学は、自然の本質を解明した
1 断念は、あきらめではない――「断念の哲理」
2 新しい位置と速度の考え方――「不確定性理論」
3 自然の安定を保つもの――「プランク恒数」
第4章 宇宙の謎を解く素粒子の活躍
1 星は永遠に光り輝くのか
2 宇宙の放浪者たち
第5章 時間が遅れ、空間が縮む世界
1 光は真空を伝わる
2 絶対性の否定――「特殊相対性理論」
3 地球の引力による時間の遅れ
4 宇宙の神秘
第6章 物質世界の果てを求めて
1 電子顕微鏡でも見えないものを、知る方法
2 極微の世界に巨大な力がある
3 素粒子は、はたして窮極物質か
第7章 真空の世界では「無から有」が生じる
1 真空は、無ではない
2 自然は、限りなく深い
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
to boy
23
昭和38年初版の復刻版ですが、今でも充分に楽しめる内容。当時と現在との差は監修の大須氏の注釈によって補われています。数学を駆使することで発展してきた現代物理学を数式を使わず高校生にも楽しんでもらえるように書かれた記述内容は素晴らしいの一言。これは名著だと思います。2020/06/28
nbhd
16
相対性理論で世界を見てみると「1階に住む人は4階の人より長生きする」そうだ。これはすごい。1911年生まれの著者はこう書く。「アインシュタインは、相対性理論をとおして私たちの思想改革をしたのです。それは天皇制が民主主義にかわった程度の改革ではないのです」。これもすごい。また、量子力学では「1つの電子は2カ所以上の場所に同時に存在する」そうだ。困ったことに、おもに19世紀までを取り扱う高校物理の勉強をしていても、20世紀以降の現代物理学はとても理解できない。それこそ、天皇制と民主主義くらいの違いがあるのだね2021/06/03
てでぃ
15
昭和38年に発行されたものの復刻版。 物理学は自然法則を探求するものであって、ひとは学問として、自然のなかに法則を見出してきた。 それは理論によるものや、実験によるものなど証明の仕方は様々だが、自然と人間を繋ぐために、多くの人が奮闘してきた。 理系の科目って、式が多い、難しい、ワケわからないと考える人も多いが、実は言葉で説明すると簡単でわかりやすい。数式も、言葉を凝縮したものに過ぎない。こうやって教えてもらった後に、ではこの式の意味はわかるよね?となれば、少しは物理も好きになれる。 これは一読の価値あり。2020/09/21
なわしろこころ
1
この本の元本の第一版は数十年前に出版されたものなので、内容や表現には古い部分もある。しかしそれを加味しても初心者には非常に分かりやすく現代でも十分役に立つ本だと思う。素粒子がもつ粒子と波の二重性や相対性理論など、直感的には分かりにくい部分も言葉でやさしく説明してくれる。これまで分かっていたつもりの部分もこういうことか!と改めて腑に落ちたことが多々。これを読んで改めて最新の知見に触れれば理解が一層深まると期待できる。他の物理本も読み直そうかな。2022/03/26
H Tsuda
1
物理が苦手な自分でも!大変面白く、わかりやすく、そして難しい本だった。とりあえず戻ったりしながら通しで読んでみたけどまた興味がある章は再読してみたいです。2020/08/25
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