内容説明
新進気鋭の歴史学者と史学科の学生がふと入った場末のバー。そこには美人バーテンダーと歴史学者を称する老人の常連客が。4人で歴史談義に花を咲かせているうち、歴史の通説ではありえない珍説・奇説が飛び出し、バーは歴史推理合戦の場へと変貌する。ネアンデルタール人から源義経、八百屋お七まで。歴史の常識を覆す推理合戦が繰り広げられていく連作短編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
186
歴史の意外な真相をBARで語り合う。実際に見ていないからこそ、いろいろな仮説を立てられるし、人それぞれの意見もあってもいいよね。歴史の話でなくてもいいから、ミサキさんの作るカクテルを飲んで、料理を食べて楽しい話を肴に純粋にBARの雰囲気を楽しみたいかな。それはさておき、とにかく安田がダメ!傲慢で安田にイライラする。そして、ドリフのコントじゃないんだから、いちいち飲み物を噴き出すなよと怒りたくなる。歴史も謎だけど、村木さんとミサキさんの関係が歴史より、もっと謎で気になる。2020/12/13
sin
65
デビュー作『邪馬台国はどこですか?』に比べると、歴史の新解釈が些か牽強付会に感じられてしまうのはバーテンダーのミサキが自らの思い付きを、論理の飛躍を以てやんわりと強引に捲し立てるように思えるからだろうか?但し、近年発見されたネアンデルタール人の墓の有り様からの“ネアンデルタールに花束を”で推察されたクロマニヨン人の優しさの示唆にはなるほどと思わされた。それにしても各章のタイトルが有名な小説からのもじりなのだが“マヤ……恐ろしい文明!”と“論理の八艘飛び~義経怪異譚~”の出典が解らなくてもどかしい。2020/06/12
ヒデキ
46
鯨氏の新シリーズです。 こじつけかと思える切口の歴史推理に 苦笑いしながら、楽しませて頂きました 2021/11/13
ALATA
44
ふと立ち寄ったバーで語られる歴史学者と女性バーテンダーのトンデモ歴史談義(以前にもこんなシチュエーションがあった!)。「人類は最初、全員、黒人だった」「八百屋お七は日本のジャンヌダルク」「アマゾネスは卑弥呼の末裔」著者お得意の推理が迷走している、困ったものだ (^_^*)。ただ、今だに使い道がわからない銅鐸の考証についてはこじつけであっても、チョット考えてしまった。★3※ジンギスカンといえば義経、弁慶は三国志の典韋、日本人は私もそうですが判官贔屓ですよね。 2022/07/03
hnzwd
38
バーで語られる歴史の意外な真相、、というと邪馬台国はどこですか、からの一連のシリーズが思い浮かびますが、今作は完全に別設定。テーマは絞らず、色んな分野にわたっている感じでしょうか。好きなテイストではありますが、、意外さはちょっと弱めかな??2020/06/04
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