内容説明
殺した者が殺される!?
容疑者には二重のアリバイが!?
しかも浜中は恋を告白!?
浜中の周辺も慌ただしいシリーズ第四弾!
桐生市内の織物工場の社長が一億円の現金を強奪された。
しかし、奪われた現金は山中の祠に隠されていたが、火災によって焼失してしまった。
疑わしき人物は捜査線上にあがるが決定的な証拠はなく、事件は未解決のまま推移する。
およそ二年後、重要参考人と目された人物が殺害され、事件は再び動き出すことになる。
百白荘のゲストハウス、キューブハウスから施工業者が転落して死亡した。転落事故として処理されたが、翌年本館で設計者の首吊り死体が発見される。
五年後、キューブハウスには多くの客が集まっていた。その中には二件の未解決事件を解明する依頼をうけた蜘蛛手がはいっていた。
タイトルにある「エンデンジャード」とは英語で「危機に瀕した」という形容詞であり、一般的には「絶滅危惧種(Endangered Species)」として見かける単語である。なんとも皮肉な表現だが、その意図をぜひ確認いただきたい。危機から脱するにはひとりひとりの力が必要なのだ。(解説より:蔓葉信博)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tosca
24
小島正樹さん初読み。シリーズ物は絶対に最初から読みたい性格だけど、読友さんのレビューに惹かれて誘惑に負けてシリーズ4作目をいきなり読む。面白かった。これでもかというくらいに次から次と展開する。警察モノなのに上層部の理不尽な指示もなく、嫌なヤツも出てこず上司がみんな良い人で、組織の壁や横やりもなく、その点を安心して読めたので、事件に集中できて楽しかった2022/09/25
四弦桜
23
一人の若者の現金強奪事件から始まる物語。 逮捕されぬまま一年が過ぎ、その若者が死体となって発見される… めちゃくちゃ面白かった! 随所に散りばめられた伏線の回収にはテンションMAX。 終盤は涙ながらに読了しました。2022/08/30
すがやん
23
浜中刑事シリーズ第四弾。現金強奪事件から始まる殺人事件のトリックを解いていく。あいかわらず妄想しまくる浜中だが、今回、事件解決に関わる偶然の幸運は控えめなのは残念。相棒達と共にきちんと推理していき、浜中の刑事としての成長が見られるし、恋の予感や新メンバー追加等、盛り沢山なのに、いつもより地味な内容だったような…主人公のキャラ設定が面白くて好きなので、次作に期待。2020/08/11
むつこ
21
シリーズ4作目。サクサク読めてすぐに忘れちゃう(ファンの方、ごめんなさい)作品だった。1億円強奪事件から2年後、重要参考人らしき人物が殺害される。先輩の夏木の存在と由未のかわいらしい女性刑事がイイ。次作、どういう展開になるのだろう。2024/02/27
火狐@二児の子育て奮闘中
8
今回も面白く一気読みしました。事件も最後は、ハッピーエンドでとても良かった。やっぱり子供には元気でいて欲しいですよね。今回は現金強奪事件に、その犯人と思われる人の他殺等々、事件が複雑に絡んでいるお話でした。浜中刑事は駐在員にはきっとなれないでしょうね(笑)無事に事件解決し過ぎですからねぇ(笑)2020/07/08