ちくまプリマー新書<br> 病魔という悪の物語 ──チフスのメアリー

個数:1
紙書籍版価格 ¥836
  • Kinoppy
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

ちくまプリマー新書
病魔という悪の物語 ──チフスのメアリー

  • 著者名:金森修【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 筑摩書房(2020/05発売)
  • あじさいの季節!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/7)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはお支払い画面でご確認下さい)

ファイル: /

内容説明

料理人として働いていた彼女は、腸チフスの無症候性キャリアとして、本人に自覚のないまま雇い主の家族ら50人近くに病を伝染させた。「毒婦」「無垢の殺人者」として恐れられた一人の女性の数奇な生涯に迫る。

目次

はじめに
ある料理人の運命
料理を介した死?
主人公の名前
個人と全体の利害対立
歴史のなかの「善と悪」?
悲しみという感動
基礎資料
第一章 物語の発端
事件以前のメアリー
チフス患者の発生
賄まかない婦ふの「履り歴れき」
最初の接触
衛生局への依頼
公衆衛生という権力
ソーパーとメアリー
ノース・ブラザー島
治療の試みと検査
命名
最初期の社会的反響
第二章 公衆衛生との関わりのなかで
腸チフス
チフスと戦争
チャールズ・シェイピン
腸チフスの感染原因
攻撃的公衆衛生
硫黄燻蒸と蒸気殺菌
「病気の汚物理論」の批判
周辺環境から個人へ
健康保菌者の危険性
健康保菌者という概念
這いまわるキャリアたち
小僧っ子ジンの死
衛生局のパニック
穢の街
文化的錯綜のなかの囚われ人
第三章 裁判と解放
法的な問題
「チフスのメアリー」の露わな登場
ある判例
オニールの問いかけ
メアリーの主張
孤軍奮闘のメアリー
判決が下る
やや唐突な解放
第四章 再発見と、その後
自由になって
恋人の死
婦人科病院での発見
風向きが変わる
キャリア・リスト
有名なキャリアたち
メアリーの再検査
隔離の必要性は?
歴史の吹ふきだまりのなかで
仕事に就く
一日旅行
小さな宇宙
卒中の発作
葬式
第五章 象徴化かする「チフスのメアリー」
一般名詞化するメアリー
勝ち馬に乗る歴史
髑髏とフライパン
小説のなかのメアリー
象徴化する「チフスのメアリー」
おわりに
エマージング・ウイルス
エイズ
都市伝説
邪悪なゼロ号患者?
繰り返されうる構図
一人の人間がつむぐ歴史
主要参考文献