内容説明
謎の失踪を遂げた友の遺志をついで、ベイルート難民キャンプ脱出用地下抗道作戦に挑む技師・高見祐介――。太古から民族の悲歌の流れるパレスチナ、そこで友人たちの訃報に接し、新しい生命の誕生を目のあたりにしてきた筆者が、20年にわたる取材をもとに、青函トンネルとパレスチナをかけめぐる、かつてない規模で謳いあげた、壮大な長編ロマン。初の長編小説。難民救出のために命をかけた男たち!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スター
49
著者は元々報道写真家。知人に船戸与一が好きだと言ったら、この本を推薦された。この本は小説でフィクションだが、著者のレバノンでの取材体験が生きている。 ヨーロッパで迫害されたユダヤ人が、中東ではパレスチナ人を迫害する側に回るのは、皮肉の極み。イスラエル軍の侵攻で祖国を追われたパレスチナ人の悲劇が、惜しみなく描かれる。 レバノンやヨルダンに逃れた難民が、それぞれの地で厄介者扱いされるのも、本当に気の毒としか言いようがない。 解説も船戸与一が書いてるが、主人公が個性派揃いの船戸作品と違い、わりとまともw2020/06/11
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