中公文庫<br> 大暴落 ガラ 内閣総理大臣・三崎皓子

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中公文庫
大暴落 ガラ 内閣総理大臣・三崎皓子

  • 著者名:幸田真音【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 中央公論新社(2020/04発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122068513

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内容説明

与党・明正党の総裁選で惜敗しながら、野党議員の投票により日本初の女性総理大臣となった三崎皓子。党の重鎮議員の反対で組閣もままならない。そんななか、危機管理官より、「秩父に大雨が降っており、このままでは荒川が決壊、都心が水に沈む可能性がある」との情報が入る。さらに追い打ちをかけるように、台風八号と九号が発生。皓子は日本では例がない「緊急事態宣言」を提案するが、経済の停滞を理由に閣内で反対の声が上がり――。
荒川河川事務所の所長・里見はその頃、隅田川流域への被害を回避すべく奮闘していた。刻々と上がる水位、そしていよいよ、水門を閉める決断をするときが来た――。
あかね銀行のディーリングルームではその頃、「なんだこれは!」絶叫が響いていた。一瞬でドル円相場が20円も飛び、159円をつけたのだ。「ガラだ! 大暴落だ!」――。
東京都心を直撃する大規模な自然災害、ゼロ金利政策を続ける日銀への信用不安。いつ現実のものとなってもおかしくない二つの危機に襲われた日本を、皓子はどのように救うのか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アベシ

29
面白かった・・・、久しぶりに夢中になって小説を読みました。畳み掛けるように襲いくる危機を次々と乗り越えたあとにくるラストは、朝寝坊して起きた日曜日の日の光のように温かいのです。2020/12/22

タルシル📖ヨムノスキー

19
文芸評論家の末國善己さんが大災害をテーマにした小説として紹介していた本書。簡単に言うと荒川の上流で記録的な大雨が降り、その影響で首都圏が大水害に見舞われる。その時陣頭指揮に当たったのが就任したての日本初の女性総理。この総理の家族関係もかなり複雑。そこに金融危機が重なって…。と盛りだくさんな内容。政治のゴタゴタは予想通りの展開で総理大臣が男か女かというのは物語に直接の影響はなかった気がする。一番良かったのは河川事務所の仕事とダムの役割を知れたこと。ちなみにダムの役割は、①洪水の調節、②灌漑用水、③水力発電。2023/01/16

neco

16
この小説の主人公の姿が、ドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」の小川議員と重なった。現実にこの主人公のように国民を第一に考えてくれる政治家が総理大臣になれば…と願って止まない。著者は金融関係の他に、本作のように自然災害や政治家を描いてもピカイチなのだなと驚いた。描き出した自然災害や財政上の問題点は、フィクションではない。この小説のような夜明けを迎えることは、果たしてできるのだろうか…。2020/08/12

miraiocoo

11
現在、日本国内に出されている非常事態宣言コロナウィルスと比較して読んでしまいました。文中は雨による非常事態宣言ですが。 次に経済が駄目になることも予測されている内容など、近い時期に発生するであろうと思う日本を書かれている感じがします。20年前に書かれている本ですが。 近いうちにテレビ放映される感じがする一冊です。 GW読んで下さい。2020/05/04

MAMI.

8
★★★☆☆2020/08/05

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