講談社文庫<br> 合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

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講談社文庫
合理的にあり得ない 上水流涼子の解明

  • 著者名:柚月裕子【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 講談社(2020/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065190654

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内容説明

法より節義に報いたい。 
危うい依頼は美貌の元弁護士がケリつけます!

『孤狼の血』『慈雨』『盤上の向日葵』著者の鮮烈ミステリー!!

上水流涼子は弁護士資格を剥奪された後、頭脳明晰 な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営。
金遣いが荒くなった妻に疑念を抱く夫、賭け将棋で必勝を期すヤクザ、野球賭博絡みのトラブルetc.。
欲に塗れた人物たちの難題を涼子は知略と美貌を武器に解決するが――。
著者の魅力全開、極上痛快エンターテインメント!

書店員さん驚嘆!
無茶ともいえる依頼を次々と解決していく姿が、清々しい!
             丸善名古屋本店 竹腰香里さん
プロフェッショナルなキャラクターと痛快な結末を堪能しました!
             ときわ書房本店 宇田川拓也さん
タイムリーな話題も盛り込まれ、想定外な展開に思わず引き込まれました。
             芳林堂書店高田馬場店 江連聡美さん
格好いい! 涼子と貴山のコンビ、最高だ!!
             大垣書店イオンモールKYOTO店 辻 香月さん

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

336
ドラマ化は知らなかった。柚月裕子は好きな作家なので図書館予約していたら妻が同名のドラマを観ていた。付き合いで横でチラチラ観ていたが過剰なコメディ演出が鼻に付き、正直あまり良いとは思わず。読む方が後になってしまったが原作のこの小説、コメディ色は一切なくドラマよりかなりコンパクトな印象。柚月裕子作品にしてはライトな読み心地でさらっと読める。同じく短編集である「あしたの君へ」もそうだったが、総じてあまり印象に残らない。個人的にはこの作家に関しては長編小説の方が好みかな。2023/05/03

イアン

264
★★★★★★★☆☆☆「あり得ない」がキーワードの連作短編集。過去に嵌められたことが原因で法曹資格を失った涼子は、IQ140の助手・貴山と共に〝警察沙汰にできない〟依頼を請け負う探偵業を営む。そんな彼女の元に、彼女を嵌めた男から「失踪した娘を捜してほしい」との依頼があり…。予言者を騙る詐欺師や野球賭博のイカサマ師など依頼人も調査対象も胡散臭い人物ばかりだが、そんな曲者を相手に美貌と知能(と貴山の努力!)を武器に解決に導く勧善懲悪ミステリ。爽快感はあるものの軽めの短編集なので、次作では骨太な長編を期待したい。2022/07/09

五右衛門

213
読了。このコンビがあり得ない!お互いにちょい傷を持つもの同士。少しだけですが将棋のシーンが出て来てニヤリとしました。今後の活躍も見てみたいな。続編出てなさそうですけど楽しみです。次行きましょう。2022/06/14

OSOGON15

169
上水流涼子はある事件により、弁護士資格を剥奪され、法曹界からも追放された。IQ140の頭脳明晰な貴山を助手に探偵エージェンシーを運営し、探偵屋としてありえない事件の依頼を受け、名コンビとして解決していく。5編の連作短編。話の展開が早く、ライトな感じで読めました。読後はすっきり。どれも面白い作品でした。2023/12/21

のり

167
5話からなる連続短編集。探偵・何でも屋の「上水流涼子」は、助手の「貴山」と共に難解な依頼を受ける。顧客に嵌められ弁護士資格を剥奪された過去をもつ涼子。その延長で貴山に出会った。それにしても優秀な助手だ。「戦術的にあり得ない」と「心理的にあり得ない」が特に好みだった。2023/08/14

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