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内容説明
鬱屈とした日常を過ごす32歳のサラリーマン佐久間の唯一の趣味は「服を買うこと」。そんな彼が元ファッションデザイナーで塗装屋の廻谷(めぐりや)と偶然出会ったことで――!? 一人でも買いものは楽しい。でも二人で行けば、人生が変わる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
S.Mori
19
30代の主人公と偶然知り合った40代の男性が洋服を買いに行く話です。人物描写の巧みさ、役立つお洒落の薀蓄、きれいな絵と良い作品になる要素が満載です。私は服を買うのが好きです。ただお金がないので、ブランド物には縁がありません。コーディネートの知識も皆無です。気に入った服を見つけて、それを大事にずっと着ています。そんな服との付き合い方で良いのだと思いました。「大事なのは自分の心がどう動いたかなんだ」というが廻谷(40代の方)の言葉が素晴らしいです。気に入った服を買って、人の眼は気にせずに着こなせばよいのです。2020/06/06
水零
18
お洋服は自由だ、楽しいよねって思わず笑顔になってしまう。アラサー会社員のサクが、おしゃれおじさんこと廻谷さんに連れられてキャッキャ言いながら洋服を買うお話。廻谷さんの言葉の端々から滲み出る洋服への愛がすごく好き。惚れたものしか買わないので服好きのくせにめったに買わない。服を捨てない。服を「この子」って呼ぶ。服のバックグラウンドを大切にする。分かるなぁ。ページをめくるごとにかき立てられる色とりどりの想像力。今年の秋はどう着よう。流行よりも私がどう在りたいか。そのために纏う服はなによりも、きっとかっこいい。2021/09/16
瀧ながれ
17
前作のサッカーまんがでも、きれいなプロポーションだなあと思っていたので、メンズファッションがテーマなのは、たいへん喜ばしく思うところであります。服の購入について、周囲の目を気にするのではなく自分の心の動きに従えというのが、もうひとつのテーマとしてほんのり漂う恋愛話の、性別とか問題はそこじゃないでしょという雰囲気につながって、なんとも心地いい作品でした。ロン毛の兄ちゃんは、昔からわたしのツボなので、ほんとに、読んでて気持ちいい。今後、主人公たちの過去も語られるのかな。喋りにくいことは黙ってていいけどね。2020/05/22
緋莢
14
服を買うことが唯一の趣味である佐久間。ある日、痴漢の疑いを晴らしてくれた男・廻谷と服屋の前で再会、一緒に買い物をする事になり…<ファッションは 服は楽しいって 二人ならもっとだ 周りは気にするな 大事なのは自分の心がどう動いたかなんだ>1話目で、廻谷が佐久間に向かって、そう言います。最初はおじさんが2人(佐久間が32歳、廻谷が43歳)で服を買いに来るなんて…という気持ちでいた 佐久間が、徐々に楽しんでいくようになっていく様が、とても良いです(続く 2021/07/10
ジロリン
11
仕事(IT系?)に疲れた三十過ぎのオッさんと、元デザイナーの四十過ぎのオッさん二人が服屋さんでキャいキャいしてるマンガ…全然面白そうじゃないでしょwしかし、面白いんだな、これが(^^) 二人とも何か心に抱えているような描写もあり、目が離せないマンガをまた見つけてしまった。まぁ、ファッションに全然興味がない人にはちょいとキツいかも知れませんが…2020/06/03