内容説明
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胸にしみる、届けられない母への手紙。
「亡くなったお母さんへ 今だから言える たくさんのありがとう」
漂流郵便局に届いた第一通目の手紙は、こう綴られていました。切実な筆跡で、一輪の赤いカーネーションの絵を添えて。
漂流郵便局はもともと2013年の瀬戸内国際芸術祭の出展作品として、
瀬戸内の粟島にある古い郵便局舎を蘇らせたアートプロジェクトでした。
「こちらは、届け先のわからない手紙を受け付ける郵便局です。
いつか所在不明の存在に届くまで、手紙を漂わせてお預かりします。」
というコンセプトが話題を呼んで、
開局7年目の今、預かる手紙は4万通に迫ります。
いつの間にか、漂流郵便局はアート作品から、私たちの心の漂着を許してくれる特別な場所へと変貌してきました。
本書は『漂流郵便局 届け先のわからない手紙、預かります』(2015年初版)に続く書籍です。
開局以来続々と届くお母さんあて、お母さんからの手紙を収録しています。
文面から伝わる愛、感謝、後悔、反省、勇気、希望……。
かけがえのないひとへの想いが深く温かく胸にしみる一冊です。
※巻末に〈本書限定オリジナルはがき〉は電子版には付きません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mariya926
128
お母さん宛の手紙。読みながら生きている間にありがとうと伝えたいと思いました。照れくさくてなかなか伝えられないですが、子どもが産まれると母親の愛やすごさを実感しますね。生きている時に伝えきれなかった気持ちを吐き出せるこのような場所がとても必要ですよね。また母親から子どもに対する手紙もありました。イギリスにもこのような場所が出来たのがすごいですし、アートだけで終わらない想いや出会いがあるんですね。普通は人の手紙を読むことは悪いことという気持ちがありますが、ここでは大胆に読むことができて色々なことを感じました。2020/09/27
ジュール リブレ
78
瀬戸内芸術祭のイベントだったはずの漂流郵便局が、まだ続いてました。今回はお母さんに宛てた手紙とお母さんからの手紙。飾り気のない直筆の葉書から溢れる単語の力強さ。直接言ってあげられなかった言葉の何と多いことよ。裏表の無いひとことに心洗われました。手紙の物理的な重さで床が抜けてしまったとのこと。まさに言葉の重み?粟島に行ってみたくなりました。 https://www.city.mitoyo.lg.jp/bunka/event/3818.html2020/10/18
kana
58
届け先のわからない手紙を預かる漂流郵便局。前半は子供からお母さんへ、後半はお母さんから子供へのお手紙。生まれる前からずっと一緒にいるお母さん。お母さんへの思いはやっぱり特別。印象的だったものは母から子供へ「私たちは先にいなくなってしまうけど、がんばってしっかり生きていくのよ」の言葉。直接は言えなくても、手紙だから伝えられる思いがある。恥ずかしくて面と向かっては言えないけれど、「大好きだよ」って私も母にいつか伝えられたらいいな。感謝の思いが込められた手紙が多く心温まる一冊だった。2020/09/03
こみっくま
50
瀬戸内の粟島にある漂流郵便局。第二弾のこの本は母親へそして母からの便りという2部構成になっている。今はもうこの世にいない母親に感謝と後悔など生前言えなかった言葉を綴る子ども達からの手紙。うんうん、私もそう思う。共感するものの、似たような内容が続き・・・ん?と思った所に母から子どもへの手紙。わはは!愚痴言いたいよね、大声で。判るー。中田局長は御年86歳。いつかのどこかの誰か宛の手紙を受け取り続けて7年。どうかお元気でいて下さい。届いた手紙の総重量800㎏!まだまだ進行形で届き続ける手紙。床が抜ける訳だ@@2020/06/28
どぶねずみ
37
漂流郵便局第2弾は「お母さん」特集。お母さんが亡くなった年齢をもうすぐ越えるとか越えたとかいう手紙が多かった。親の年齢を越えるって一体どんな気分なんだろうか。「お母さん」と言えば、お決まりの花はカーネンションだけど、それを使って書かれた絵手紙も多かった。逆に「お母さん」から家族の誰かへ、例えば、反抗期で話をすることのない息子へ。色んな思いがギュッと濃縮された1冊。2022/01/13




