内容説明
「VTS―Visual Thinking Strategies」とは、フィリップ・ヤノウィン氏(元ニューヨーク近代美術館教育部部長)が開発した、アートを通じて鑑賞者(学習者)の「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する教育カリキュラム。対話を介してグループで作品をみる鑑賞方法を提唱するVTSは、算数、社会、理科など他教科へも応用できるメソッドであるところが特長です。日本の学校教育においても、対話型美術鑑賞教育が重要視され、その具体的な方法を説く教科書がもとめられています。わが国で対話型鑑賞を実践している京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターが翻訳した『Visual Thinking strategies』(ハーバード大学出版局刊行)は、まさに日本で唯一の鑑賞教育のためのテキストです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
井月 奎(いづき けい)
28
ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズと言う教育方法の指南書のような本です。行うことはいたってシンプルで、絵や写真の作品を見て、そのなかで何が起こっているのかを聞き、作品のどこからそのことを思うのかを提示して他に発見はないかを問う。それを数名のグループワークで行うのです。自分で考えて、その考察の根拠を作品に求めるというのがミソです。面白い考察は作品から乖離してしまうことがあります。それを防ぎながらも深く作品を味わい考察するために有用な方法です。一人での鑑賞、その際の脳内会議にも応用できると思います。2018/03/21
りょうみや
9
子どもの感性を伸ばすのが学力に繋がるのかなどを想像していたが、それとは違って、芸術作品を題材にしてアクティブラーニング(本書ではVTSと言う)をする内容だった。よく観察力し批判的思考をしたり、議論・表現をする。別に美術鑑賞が題材でなくとも同様のアクティブラーニングはできて学力を伸ばすことに繋がるだろうと思えた。2017/07/12
葉
3
高校の美術はブービー賞だった。問い続けることを受けいることがアートには隠されている。発達段階でのアートについて取り上げている。VTS(ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ)はアート作品の鑑賞を通じてヴィジュアル・リテラシー、思考力、傾聴や自己表現といったコミュニケーション力を向上されてせるらしい。基本編と実践編に分けられ、データについても少しある。2016/10/01
kyawo
3
かなり良書でした 訳者の一人福先生のおはなしを聞いたあとで交わせてもらったのですが、聞いたことと読んだことがリンクしてよくわかりました。この考え方は色々なところに通じているとおもうので学校教育界だけでなく生涯教育の観点からも活用が望まれるないようだと思いました2016/08/02
y1
2
ヴィジュアルシンキングストラテジーズという聞いたこともない概念の本。「どこからそう思う?」と聞かれることが多い最近、タイトルに惹きつけられて読んでみた。何がおきているか、どこからそう思うか、をグループワークで行う。読んでみたら概念として目新しいものではなかったけれど、一つの教育論って感じ。こういう本が好きなので楽しかった。が、多分こういうことをこれからの子供に求めてるんでしょ〜?だから学力調査とかセンター試験に代わるものにこういうのやるんでしょ?ほーん、となってしまった。2018/03/25
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