ちくま文庫<br> モチーフで読む美術史2

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ちくま文庫
モチーフで読む美術史2

  • 著者名:宮下規久朗【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2020/04発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480432841

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内容説明

美術館でよく見かける絵に描かれた50のテーマ(=モチーフ)を手掛かりに、美術を読み解く画期的な名画鑑賞入門。中世から近現代までの代表的な西洋絵画をはじめ、壁画や国宝の襖絵まで和洋幅広いジャンルを網羅。これであなたも美術通!美術館に行くのが楽しくなる。カラー図版250点以上。ウェブ連載をもとに再構成、加筆したちくま文庫オリジナル。

目次




蜘蛛







鹿
栗鼠
麒麟
一角獣
白鳥
鸚鵡


海老

野菜
サクランボ
ナツメヤシ
オリーブ


ピアノ
ヴァイオリン
甲冑




煙草
硬貨
骰子
トランプ
眼鏡
シャボン玉

彗星








主要人名索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

347
こちらは初読み。前作が好評だったので筑摩書房のWebで連載されたものを編集したものだが、全体的に冗長になってしまっているし、取り上げているものからもテーマ性が失われて、単純にとりあげたモチーフが描かれた絵画の羅列とその説明になってしまっていて、前作ほどのおもしろさは感じられない。……とはいえ、本書にはそうした美術的なモチーフが学べる――という意味とは異なる役目がある(あとがきを読めばわかる)。それはおもに本書を記した宮下氏のためのものでもあるが、ささやかながらも私も哀悼の意を示したい。2016/04/02

ホークス

39
絵画や彫刻に現れるモチーフの意味・由来を解説。ポンペイの陶器からルネサンス、浮世絵まで対象は古今東西に亘る。同じモチーフでも時代や地域で捉え方が全然違ったり(カエルとか)、何気ない所に意表をつくモチーフを入れたり(ハエとか)、取り上げるポイントが面白い。又、本書はカラー図版がとても豊富で嬉しい。印藤真楯の「夜桜」は所見だが妖艶で凄味を感じた。モネの「かささぎ」の雪はやはり眩しい。著者は一人娘を病気で亡くされた後、本書の仕事を通じて復帰してこられたとの事。まだまだ美術を語っていって欲しい。2018/08/30

kaori

39
前作に引き続きアートにおけるモチーフの解説書。以前よりも東洋美術に触れられる部分が多く、また図版も多かったが、ちょっと小さすぎかしら?言葉で表さないのだから当然だが、秘められたメッセージが多い美術作品をよりよく理解するためには必携の書。2015/08/06

しぃ

24
前巻のあとがきをスルーしていたのですが、今回あとがき読んでびっくり。所々世捨て人のような達観した記述や、マグダラのマリアに思い入れの強い記述があったのは、そんな辛い出来事があったからなんですね。びっくりして前巻のあとがきも確認してしまいました。なかなかお仕事に情熱を燃やすことの出来る状況にはならないとの言葉通り、今回は博学さは保ちつつもどこか抑え目な感じはあります。淡々としてるのと、色々なエピソードや絵も多めで読みやすかったです。でもやっぱり何よりあとがきの心情吐露が心に響きました…2018/07/30

zirou1984

24
「今でも美術に対しては以前ほどの情熱をもてず、かけがえのない掌中の珠よりも美術史を優先してきた自分の半生を否定したいという気持ちは消し難い。しかし、その虚無で荒廃した心境のうちにも、かつては気にもとめなかったような美術作品がすっと入ってくることが幾度かあった。美術というものは宗教と同様、悲嘆のどん底から救い上げてくれるような力は全くないが、その闇に入ってきて蛍のように微弱な光を灯してくれる程度の力はあるのかもしれない。夢も希望もない残りの生あるうちは、こうした美術の微かな力を信じるしかないと思っている。」2018/02/28

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