竹書房文庫<br> シグマフォースシリーズ13 AIの魔女 下

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竹書房文庫
シグマフォースシリーズ13 AIの魔女 下

  • ISBN:9784801921962

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内容説明

人工超知能(Aartificial Super Intelligence )が、人類を滅ぼす。
その時が迫っている――

世界35カ国で翻訳、全世界累計2,000万部突破
ベストセラー・シリーズ最新作!

★巻末には「別エンディング」を特別収録!

人類に福音をもたらすために開発された超AI〈イヴ〉。
それが、魔女狩りの時代から生き残る組織によって盗まれた。
目的は、大規模なサイバー攻撃――
AIが救済を求めたのは〈シグマフォース〉。
チームはただちに作戦行動に移るが、メンバーが何者かに誘拐される事態が発生していた……

魔女の存在は信じないが、彼らは実在する。
――ガリシア地方の古い諺

十分な発達を遂げた科学技術はどれも、魔法と区別がつかない。
――アーサー・C・クラーク

我々は人工知能で悪魔を呼び出している。
――イーロン・マスク

〈あらすじ〉
サイバー攻撃でパリは焼け野原と化したが、グレイやマラ、「イヴ」の活躍で最悪の事態は回避できた。
そんなグレイのもとに、モンクがシグマを裏切ったという衝撃の知らせが届く。
ショックを受けつつも、グレイたちはクルシブルの「邪悪なイヴ」によるさらなる災厄を阻止するため、敵の拠点に乗り込む。
一方、アメリカでは拉致された三人の行方の捜索のため、昏睡状態のキャットから手がかりを得ようと懸命の治療が続いていた。
セイチャンもおなかの中の子供と、モンクの二人の娘を守るため、宿敵と対峙することになる。
クルシブルが世界に放とうとする「邪悪なイヴ」と対抗するためには、マラの「イヴ」だけが頼りだ。
世界のために、愛する者たちのために、グレイとモンクたちは勝利を手にできるのか?

◆歴史的事実から──歴史上で最も血塗られた本『魔女に与える鉄槌』
一六九二年二月から一六九三年五月にかけて、マサチューセッツ植民地の住民二十人(そのうち十四人は女性)が、妖術に手を染めたとして告発され、裁判にかけられ死刑に処された。
悪名高きセイラム魔女裁判である。
ヨーロッパでは迫害が三世紀近く続き、合計で六万人以上の「魔女たち」が、命を絶たれた。
こうした流血と死は十五世紀に突然巻き起こったのだが、そのきっかけは一冊の書――魔女狩りを行なう者のための手引き書『魔女に与える鉄槌』の出版にあるとされる。
一四八七年にドイツのカトリックの司祭ハインリヒ・クラーマーによって出版されたこの本は、発明されて間もない印刷機によってすぐに多くの部数が印刷され、ヨーロッパ各地、さらにはアメリカ大陸にまで広まった。
やがて同書は異端審問官が魔女の特定、拷問、処刑をするうえで欠かすことのできない「バイブル」となり、特に女性の異教徒の弾圧にその重点が置かれた。
多くの学者は『魔女に与える鉄槌』を歴史上で最も血塗られた本の一冊だと見なしており、アドルフ・ヒトラーの『我が闘争』に匹敵するとの意見もある。

著者について
ジェームズ・ロリンズ James Rollins
1961年イリノイ州生まれ。1990年代後半から作家としての活動を始め、2004年に発表した『ウバールの悪魔』に登場した「シグマフォース」を、2005年の『マギの聖骨』から本格的にシリーズ化。
以後、『ナチの亡霊』『スミソニアンの王冠』などを経て、2020年3月にアメリカで刊行された ●The Last Odyssey●〈*イタリック〉に至るまで、シリーズは十四作(『ウバールの悪魔』も含めると十五作)を数える。
歴史的事実に基づきつつ、最新の研究成果や科学技術を取り入れて構成した緻密なストーリーには定評があり、アクションシーンの描写でもアメリカで一、二を争う作家との評価を得ている。
「シグマフォース・シリーズ」から派生した、元兵士のタッカー・ウェインと軍用犬ケインを主人公とする「タッカー&ケイン・シリーズ」(グランド・ブラックウッドとの共著)は、『黙示録の種子』『チューリングの遺産』の二作が刊行されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

absinthe

195
今回も面白かった。危機も良いし最新技術のさりげない紹介も面白い。今回は特にウーマンパワーが炸裂。魔女狩りがテーマの一つだが今回は女の活躍がすごすぎる。AIに関しては、強化学習を拷問になぞらえるあたりが秀逸だった。アクションも危機感も十分に楽しめたが、メンバーの親族に危害が及ぶのはしばらくおあずけにしてほしい。技術者としては、強化学習を拷問などと言われたら仕事できなくなってしまうが。プロローグのあれと、最後の聖遺物があんな風につながるラストも良し。2020/05/14

KAZOO

110
ジェームズ・ロリンズのエンターテイメントは様々な最近の技術的なことも教えてくれて楽しめました。AIが今後本当に自意識などを持っていくようになるかもしれない時代は近いのかもしれません。今回は題名にもあるように、女性がかなり活躍あるいは被害者での役割を果たしています。シグマの家族が誘拐されたり殺されかけたりあるいは黒幕やソフト開発者が女性でしかもAIも女性の感じです。次が楽しみです。2020/05/02

Koji Eguchi

55
上巻に続き怒涛の展開★★★。最後はめちゃHEだが私の好み。この本に描かれたAIや医療技術が全くの荒唐無稽、フィクションではなく!ほぼ実際に研究開発されつつあるものだとは超驚き。キャットの死直前からの生還は奇跡に近いと思うが、AIが人類の脅威となることは間違いなくありそう。しかしグレイやモンク、マラやセイチャンらの精神力や人を思いやる力はAIを凌駕するものと信じたい。量子力学の果てに時間を行き来できるのかは、難しすぎてわからない(笑)。長く続いているシリーズものらしいのでもう少し読んでみたい気はする。2021/06/30

Richard Thornburg

37
感想:★  このシリーズの中で一番楽しめなかった作品だと断言できます。  とにかくAIの擬人化MAXで、読んでいるのが苦痛になりました。  でも途中でリタイアするのは癪なんで最後まで読了。  著者はこの分野に関して、かなり勉強不足だったと思われます。  まず用語の使い方はメチャクチャです。  プログラムコードの極性!?・・・なんじゃそりゃ???  自分で自分のプログラムをビット反転して実行するんですか~(笑)  2021/01/09

トムトム

36
なんだろう。ちょっとシグマフォースシリーズ飽きたかなと思っていたけれど、これは面白かった!AIの思考速度、一瞬が永遠。この発想はなかった!地獄の業火で永遠に焼かれるでしょう、この永遠が一瞬だとしたら?時間の概念が少しだけ変わった気がします。2020/06/11

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