内容説明
小学生のころからゲームが大好きな赤石信吾。祖父や父の残した「昔のゲーム」が大好きな変わり種だったが、「積みゲー」を消化しきったのをきっかけに流行のフルダイブ型VRゲームにチャレンジすることを決意した。しかし、信吾は実生活では周囲とまともに話こともできないコミュ障。そんな彼が初めてのVRゲームに選んだのは、海洋生物になって気ままに雄大な海を楽しむという『ザ・ライフ・オブ・オーシャン』だった。さらに、『スラムドッグ・ウォークライ』『インフィニティ・レムナント』『Dragon×SlayerX』などの人気VRゲームに果敢にチャレンジしていく。果たして信吾は、コンプレックスを払しょくし、コミュニケーション必須のオンラインゲームを楽しむことが出来るのか。そして、彼がゲームで見つけたものとは。ゲームに青春をささげた若者の悪戦苦闘と友情を描く、新しいタイプの青春小説の傑作、ここに誕生!
※電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
alleine05
3
面白かった。短気な読者である自分には各章ごとにゲームが変わるこの作風があっていてとても楽しめた。それにどのゲームも魅力的だったし、各章ごとに盛り上がりどころもあったしな。『ラオシャン』は様々な海洋生物になれるということで人型以外の種族でのVRMMOってのが面白いし、海の生物になってのんびり海中生活をする癒し系かと思ったら自然界の生存の厳しさを教えてくれるガチな弱肉強食系だし(笑) 『スラクラ』は個人戦がクソ仕様だったけど、それに対する主人公たちの対応が面白かった。2020/08/16
菊地
2
VRゲームを楽しむ物語。 VRMMORPG世界でスローライフ的にゲームを楽しむ作品は数あれど、複数のゲームをその時々で入れ替えながら楽しむ作品は中々無いんじゃないかなぁ。 色んなゲームをその時々の気分や、友達の誘いなどで、その時の気分にあったゲームをプレイするところとか、現実のゲーマー好きっぽくて実に良いですね。 コミュ障な主人公だけど、家族を大切にしてるところなど、かなり好感度が高い。2020/07/13
takave
1
いろいろなフルダイブVRゲームを遊ぶ話。ラオシャン面白そう。2020/06/26
よっしー
0
この本に出てくるゲームは全部やりたいと思う。主人公はコミュ障だけど、引きこもるわけでもなく少しずつでも友達が増えて行き、楽しそうにゲームをしていてとても良い。2021/03/06
tban
0
ゲーム実況青春文学。 帯のキャッチフレーズにひかれて読んでみた。 ゲームオタクがフルダイブVRゲームを通じて 青春をするという、まあありがちなラノベ設定だが VRゲームの進まなさ加減やゲーム廃人以外は リア充でもおかしくないのに結局オタクといった キャラ設定が心地よく、青春文学を名乗るにふさわしい 丁度いいぬるさだった。青春してます。2020/07/09