内容説明
第六地球宙域駐留軍所属の従軍複製僧兵で住職階級の「オショウ」こと「HTF-OB-03」。異世界に転生し依頼主のケイトとともに魔皇討伐の旅に出て、世界を救い英雄となった。
その後二人は、ロードシルトの領主から、魔皇の厄災から救われたことを祝う祭りへ招かれる。王は風評の良くないロードシルト領への出立に難色を示すが、オショウにこの土地の真実を知ってほしいというケイトの願いもあって、二人は隊商に同行する形でロードシルト領へ旅立つ。道中で禅問答という名の謎かけ遊びをしながら、旅を続けるオショウとケイトだった。
一方その頃、かつてオショウとともに戦ったカナタと彼らの仲間になったラーフラは、中立地帯に城砦都市を築き、大樹界を開拓することを志していた。都市が形になってきたころ、二人の前に長剣を帯びたウィンザーという男が名乗り出る。カナタとラーフラの正体を知っていたウィンザーは、自家の名誉のためにとあるたくらみを企てていた。ラーフラを守るため、カナタはウィンザーと共に、オショウたちが向かっているはずのロードシルト領へ向かうこととなる……。
※電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サケ太
16
オショウが強すぎる。世界観を拡げる感じのお話。前巻の仲間たちのキャラも魅力的な印象。オショウが出れば超強い。好き。2020/10/21
じお
12
★★★★★ 魔族との共存、大樹開拓の領主として選ばれたカナタの前に怪しげな剣士が現れる、その正体と目的とは、SF仏道バトルファンタジー第2巻。とてもとても面白かった、実に好みで肌に合う作品。世界観を広げ新たな設定を無理なく加え、既存キャラをより魅力的に掘り下げる、理想的な2巻の形。1巻と比べ無茶苦茶な仏教用語の当て字ギャグ感は薄れたが、作者の玄妙な筆致の冴えはむしろ増し、日常戦闘共に面白くなっていたと個人的な感想。オショウのカッコよさは勿論だが、ネス公とケイトの可愛さ、ツェランの味ある人物像の巧みさよ。2020/12/17
菊地
3
重い荷物を下ろした後のようなケイトの言動・行動に思わず笑顔になってしまった。2020/09/19
Syousa.
1
SF超兵器オショウのファンタジー冒険譚その2読みオタワ。魔族とは平和がなったが、今度は人界にて不穏な気配。 菊地秀行作品を彷彿とさせる数々の尖った敵味方異能力者の戦いに、一巻より引き続きの気持ち良い仲間達(年寄りにはキャラ名あやふやなので、巻頭に登場人物紹介が欲しかった)が時に格好良く時にコミカルに活躍する。終盤の約束されたカタルシスもまた心地よい。だってオショウだからね! 尖った異能力者は皆見せ場があり、個人的にはウジウジ剣豪グレイおじさんがお気に入りだった。2020/09/07
ジョン・ドゥ
1
ラスボスを倒しているから我法使いって敵が現れた!…と言われても、前回雑魚の5王6武より弱いんでしょ?むしろ冒頭のオショウ様に空気を読ませるなんて卑劣なモフモフな獣達め!?と思うほど約束された勝利過ぎ。器用貧乏のセレストに鎧の見せ場譲ってやれよ2020/07/19