マンガワンコミックス 男殺しの音頃さん（３）

著者名：十九島信【著】

小学館（2020/04発売）

• ISBN：9784098500949

内容説明

真の女男平等はこれからだ！！

童貞男子、立花一平（たちばないっぺい）の高校に転校してきた、才色兼備の音頃綺羅（おところきら）さんは”悪い男”を粛正する「陽女党（ようじょとう）」の工作員だった！

そして、ついに「陽女党」が政権を獲得し、日本は「大日本女性民主主義人民共和国」になってしまう！　

女性の女性による女性のための理想社会がついに誕生！？　どうする一平！？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ささやか@ケチャップマン]

風刺パロディをぶちこみまくってアクセルを踏み続けた結果、曲がり切れずに崖から落ちたようなアクロバティックな本作もとうとう完結。きわどいパロディ（たとえばぐにゃぐにゃとした言葉を操る小泉進次郎みたいなやつがラスボスになっている）のぶち込み具合や絶対的女性優位主義を進めて結局ディストピアみたいなノリは好きだったので、もう少し続いてほしかったなと思います。ただまあこんだけ滅茶苦茶にやったのに割と綺麗にまとまって終われたのはすごいです。

2020/04/12

[私的読書メモ漫画用]

表紙ではなんだかバブみを出していますが、頭がおかしいやつだらけの作中でも屈指のやべえやつなヒロイン？音頃さん。終わりが見えて、さらに踏み込んだアクセル。ロックな風刺コメディの黒光りする墓標として、漫画史の片隅にでも遺ってほしい怪作でした。

2020/04/10