本所おけら長屋（十四）

著者名：畠山健二

PHP研究所（2020/04発売）

• ISBN：9784569900025
• NDC分類：913.6

内容説明

笑いと涙の大人気時代小説シリーズ最新巻！　松吉の義姉、お律が「おけら長屋」にやってきた。二十両を奪われたという若者を助けたお律は、虎の子の大金を貸してしまうが……「まつあね」。長屋の住人が娘のように思っているお糸の出産がいよいよ近づき、みな落ち着かない。辰次や金太らは安産祈願として、大吉のおみくじをお糸に贈ろうとするが、思いがけないことが起こり……「おみくじ」など、傑作四篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[しんたろー]

４巻で大笑いさせてくれた錦之介が再登場と聞き、ついつい買ってしまった14巻…『まつあね』松吉の義姉・お律が死にかけていた若者・新吉に20両を貸す。『かたまゆ』酒乱の竹五郎を改心させようとする長屋の連中。『きれかけ』家出していたお菜美が身重で帰宅するが相手が誰なのか話さない。『おみくじ』お糸の出産に関するひと騒動。本巻もレギュラーメンバーを活かした笑って泣ける噺が４編あって、安定の愉しさでコロナの憂鬱を晴らしてくれた。錦之介と高宗を組み合わせて、本題を解決する展開は「座布団３枚！」と思わず声が出た(^▽^)

2020/07/12

[やま]

本所おけら長屋14作目　2020.04発行。字の大きさは…中。 まつあね、かたまゆ、きれかけ、おみくじの短編4話。 本所亀沢町のおけら長屋の住人が、おりなす泣けて笑えてしんみりする人情物語です。 音読で読んでいますと、チームおけら長屋の活躍で、わ、笑いが出て止まりません。また、しんみりした後は、一気に、お、大笑いです。もう音読で読んでいると、感情の起伏が激しく、何倍も笑いが出たり、涙腺が緩んだり、しんみりとしたりと変化が激しく、大変です。

2020/12/24

[初美マリン]

光させば好転する、コロナもそうなるといいなと思いながら、読み終えた。みんな大人になった気がする

2020/04/04

[アッシュ姉]

大事にとっておくつもりが一ヶ月と我慢できずに読んじゃったけど面白かった。あの若芽錦之介が殿に！殿様も仰天の「阿波でーす」がまた聞けて嬉しい。最高のファンサービスに感謝。まつあねもおけらーずに馴染んでるし、新しい命も誕生してめでたい巻。ラストの万ちゃんカッコよかった！次巻も楽しみ。

2021/04/28

[タイ子]

愛すべきおけら長屋の皆様にとりましては相変わらずのご健勝ぶり安心いたしました。てな具合で、笑った！泣いた！喜んだ！津軽の殿様と阿波の錦之助の出会い騒動は大笑い。久しぶりの「阿波でーす」に思わず笑いが。お糸ちゃんと、幼馴染のお奈美ちゃんの出産はホロリといい話。お満さんが「おけら長屋に住んでることが生きがいなんだよ。だから乗り越えていける」って。そうだよね、人は帰る場所と待ってる人がいれば生きていける。お糸ちゃんの息子は役者のようなイケメンになるよ、きっと。今回はお栄さんの猪口投げが数回も見れて幸せ♪

2020/03/29