内容説明
リベラルはなぜ勝てないのか?
皆が「自分は正しい」と思っているかぎり、左派と右派は折り合えない。
アメリカの政治的分断状況の根にある人間の道徳心を、進化理論や哲学、社会学、
人類学などの知見から多角的に検証し、 豊富な具体例を用いてわかりやすく解説した、全米ベストセラー!
気鋭の社会心理学者が、従来の理性一辺倒の道徳観を否定し、感情の持つ強さに着目。
自身の構築した「道徳基盤理論」で新たな道徳心理学を提唱する、注目の一冊。
◆ ◆ ◆
「人間性の理解に大きく貢献する重要な一作だ」
――『ニューヨークタイムズ・ブックレビュー』
「現役の心理学者のなかでもっとも賢く創造的な一人、ジョナサン・ハイトのこの力作は、現代のきわめて重要な問題の解明を試みる、輝かしく、勇敢で雄弁な書だ」
――ポール・ブルーム(イェール大学教授・認知心理学)
「道徳の心理学的な起源と、それが政治的な対立の激化に果たしてきた役割について深くメスを入れる本書は、この無益な争いの緩和に必ずや役立つはずだ。これは過大な期待ではない」
――リチャード・E. ニスベット(ミシガン大学教授・社会心理学)
目次
【第1部 まず直観、それから戦略的な思考】
――心は〈乗り手〉と〈象〉に分かれる。〈乗り手〉の仕事は〈象〉に仕えることだ
第1章 道徳の起源
第2章 理性の尻尾を振る直観的な犬
第3章 〈象〉の支配
第4章 私に清き一票を
【第2部 道徳は危害と公正だけではない】
――〈正義心〉は、六種類の味覚センサーをもつ舌だ
第5章 奇妙(WEIRD)な道徳を超えて
第6章 〈正義心〉の味覚受容器
第7章 政治の道徳的基盤
第8章 保守主義者の優位
【第3部 道徳は人々を結びつけると同時に盲目にする】
――私たちの90%はチンパンジーで、10%はミツバチだ
第9章 私たちはなぜ集団を志向するのか?
第10章 ミツバチスイッチ
第11章 宗教はチームスポーツだ
第12章 もっと建設的な議論ができないものか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
おさむ
くも
踊る猫
テツ