新潮文庫<br> けさくしゃ(新潮文庫)

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新潮文庫
けさくしゃ(新潮文庫)

  • 著者名:畠中恵【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2020/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101461922

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内容説明

腕っぷしは弱いが、見た目は役者と見紛うばかりのいい男。柳亭種彦は二百俵取りのお殿様で、暇を持て余す趣味人だ。その読み手を楽しませる才能を見込んだ版元の山青堂は、彼の戯作で一山当てようと目論む。渋々ながらも書き始めた種彦。すぐに戯作の虜になるが、世に出した作品がその身を危うくする……。実在した流行作家の若き姿と、本を愛おしむ仲間たちとの痛快な活躍を描く。(解説・新井見枝香)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mariya926

141
時代物語も好きですが、こんなコミカルなのは初めてでした。けさくしゃとは今で言う作家さんです。しかし江戸時代の場合は武士が作家さんをしたりすることは滅多になく、また禁断に触れたものを書いた場合は首が飛ぶこともありました。種彦が即興で戯作を作り様々な事件を解決していくというストーリー。江戸時代の本屋と作者の関係が分かって面白いです。なかなか分厚い本だったのでかなり堪能できましたが長かった(笑)勝子さんを好きな種彦さんキャラが良かったでですが、実在した人物を書いたそうです。2019/11/20

ゴンゾウ@新潮部

113
妖が出てこない作品もいいですね。江戸時代に親しまれた戯作。その世界のことがわかりやすく書かれています。当時の庶民の娯楽に対するこだわりが伝わってきます。改めて江戸時代の文化度の高さを感じました。シリーズ化するとしゃばけとは違う楽しみが増えます。【新潮文庫の100冊 2019】2019/07/03

KAZOO

88
畠中さんの、「しゃばけ」シリーズとは異なって実在と思われる人物を主人公にした物語。畠中さんの主人公はみな同じようなタイプが多いのですがこの作品の主人公もいい男なので旗本ではあるもののあまり本来の仕事には一生懸命ではなく趣味と妻を愛する人物です。版元に尻を叩かれて作品を(偽紫田舎源氏ー私はまだ未読)作る様子が江戸時代の情緒を背景に楽しめます。2015/06/18

夜長月🌙@5/19文学フリマQ37

73
話の構成がおもしろい。「けさくしゃ」は江戸時代の作家です。事件が起こると推理を働かせて架空の話を作りつつ真実に迫ります。本筋とは違いますが、江戸時代の本ができるまでの流れを知れたり今で言う海賊版のことを重版と言っていたなどという豆知識も得られます。趣味で小説を書く人達の文学サロンも楽しそうでした。「しゃばけ」シリーズより好きかも。2019/11/18

アクビちゃん

59
【2019新潮文庫100・図書館】しゃばけシリーズ大好きで、家鳴りに癒されてる1人です。なので、畠中さんだし、江戸時代の戯作者の話しなんて、面白くない訳ない!と思い読み始めるも、なかなか入り込めなかったです… 善太の正体が何者か怪しくなってからは、話しが加速して面白かったんですけどね。主人公の柳亭種彦さん、実在していた方だそうです。2019/07/15

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