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内容説明
創造とは、生物に与えられた至高の精神活動である。そのため、ある偉大な創造がなされた時、人はそれを「天の啓示」などといい、科学の対象とはなり得なかった。しかし近年、脳科学や人工知能などの発展とともに、創造性の問題を科学的に論理付けようという試みが増えている。そこで「脳の潜在記憶」の観点から、人間の創造性がどのように生まれてくるのか、脳科学や計算論、人工知能に関する論文を通して探求する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シノケン
19
芸術や創造というテーマを脳科学の視点から説明されていた。 中でも準備期→温め期→ひらめき期→検証期→創造的発想という段階はしっくり来た。しっかり考え煮詰まったときに一旦離れるとその後ひらめくということは多々経験した記憶がある。 統計的記憶の塊をチャンクという形に変えチャンクがまた繋がって記憶が広がったり、知識が繋がったりと概念がわかりやすかった。 内的動機(ワクワクする体験)も脳には○ また、脳の発達と共にどういった学習が適しているかの話もためになった。老いに負けないよう新しい環境も楽しもうと思った。 2021/05/17
Yuichiro Komiya
14
「このように情報の確かさと不確かさの振動が音楽などの芸術的感性に寄与すると考えられています」(逆U字モデルのページ)-これが本当なら、どんなすばらしい芸術作品でも、見る人によってはつまらないものに見えるんだろうな。自分の生活を犠牲にしてでもベートーヴェンやゴッホのように普通の生活に支障をきたしても、心の中から湧き上がる喜び、内発的意欲を源泉に作品を作るものこそ素晴らしい作品になる可能性があると言えるのか?2020/04/22
大先生
12
脳の潜在記憶の観点から特に音楽の創造性がどのように生まれるか?についてかかれた本です。(創造的になるための方法の本ではありません)。膨大な研究成果を整理して紹介してくれていますが、読みものとしては正直面白くない(苦笑)著者は、規則性を見つける「収束的な芸術(知能)」と規則性から脱しようとする「拡散的な芸術(創造性)」のゆらぎ゛を「芸術性」と捉え、芸術的創造は高次のより深い潜在記憶から生まれると主張しています。結局、どうすれば創造的になれるのかについては、①暇な時間を持ち、②よく寝ろということでした。2022/08/05
武井 康則
11
音楽にも造詣の深い医学博士が、脳科学の立場から創造のメカニズムを最新の科学で説明する。正直あまり期待していなかったが、面白い。第1章で脳について解剖学的に。第2章で記憶について。このあたりで創造性と絡んでくる。第3章で、脳と記憶と創造性の関係が説明される。創造はどんなメカニズムで行われるか、その時の脳の状態はなど、知ったからと言って大きな創造ができるわけもないだろうが、小さな創造、思いつき、ひらめき、違う角度から見るなどのヒントにはなりそう。2020/04/02
izw
9
音楽に焦点を当て「芸術的創造」が脳のどのような活動で生じるのかについて、最新研究を参照しながらも、やさしく解説している。創造には潜在記憶が重要な働きをしている。創造的発想が生まれるプロセスのモデルとして、社会心理学者グラハム・ワラスによる「創造性が生まれる4段階」(準備期、温める期、ひらめき期、検証期)を参照し、創造的思考とは何かを明らかにする。第3章の最後に、バッハやベートーベンに創造性、ジャズ即興演奏時の創造性に対する著者自身の研究成果の紹介があり、非常に興味深い。2020/05/11
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