内容説明
文学論で著名なバフチンだが、じつは哲学、言語学、記号論等々をまたぐ領域横断的な知のあり方が本領。その巨大な知の全体像をあますところなく描く最良の入門書。平凡社新書『バフチン――カーニヴァル・対話・笑い』(2011年刊)の増補版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
5
平易な文体で、割にサクサク読めたとは言え、やや理解の程はあやふやか。評伝的な記述を交えているのだが、その部分がやや中途半端になったきらいが否めないか。ただ、その記述から浮き彫りにされる旧ソ連における文化や学術界に対する圧迫には、今更ながらに憤りを覚える。また、バフチンの病歴については初耳でちょっと驚き。そのバフチンに生涯寄り添った妻との関係がちと気になるところ。気になるといえば、著者後書きによると、バフチンの学説の影響は学術界に留まらず、介護の世界にも及んでいるとのこと。これは深掘りする価値があるかも。2024/06/15
思弁的プリキュア
3
寝るタイミングを失った人2020/05/29
μέλισσα
2
最近バフチンとダンガンロンパを往復していた。 閉じた絶望-希望系と開かれた未来(という単純化は到底認められないのではあるが)2026/03/30
読書家さんワタルサン
1
バフチンを様々な現場で応用しよう!! バフチンは動詞になり得る2025/10/25
愛楊
1
本書は2011年11月に刊行された平凡社新書シリーズの増補改訂版である。とても良かった。民族的笑い=フォークロアはまさにMAD動画に他ならないのではないかと思いながら、本書を読み進めていた。もちろん、レーニン主義や社会主義的リアリズムといった歴史的背景の下にバフチンの思想を置くことは可能であろうが、そのように思想を窄めることはバフチンのいう「創造的な対話」にはなりえないのである。令和の日本において、大文字の文化に対する小文字の文化を分析するための道具として、バフチンの思想は全き応用可能な思想的基盤である。2024/02/28




