メディアワークス文庫<br> 就業規則に書いてあります!

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メディアワークス文庫
就業規則に書いてあります!

  • 著者名:桑野一弘【著者】
  • 価格 ¥693(本体¥630)
  • KADOKAWA(2020/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784049131406

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内容説明

平河東子は大手企業人事部の労務管理。社員皆が健やかな職場環境を作る事にやりがいを感じていた。だが業績悪化でリストラに。叔父の伝で再就職したのは、違法すれすれの労働が蔓延る、下請けのアニメ制作会社だった――!
 過剰な労働時間、最低賃金を大幅に下回る月収。日常的なパワハラ、セクハラ、従業員の失踪……。問題だらけの「8プランニング」の労務管理者になった東子は、”アニメの鬼”と怖れられる演出担当・堂島蕎太郎をはじめ、業界の闇と真っ向から対決する羽目に!?

 超絶ブラックなアニメ制作会社に、新米労務管理が殴りこみ――!? 仕事にがんばるすべての人を元気にする、人事部労務管理のおしごと。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

40
大手企業の労務管理にやりがいを感じていた平河東子。だが業績悪化でリストラされ、叔父の伝で下請けのアニメ制作会社に再就職するお仕事小説。問題だらけの会社で労務管理者になった東子が、「アニメの鬼」と呼ばれる演出担当・堂島蕎太たちと時には衝突しながら、退職希望者との面談、セクハラ相談、そして元請けからの過酷な取引要求との対峙など、試行錯誤しながら取り組んでいく展開で、過酷な環境と熱い想いに最初は戸惑いながらも、真摯に取り組む彼女が姿勢が少しずつ周囲を感化していって、認められてゆく結末はなかなか良かったですね。 2020/05/08

MILKy

20
【売】2021008.135 軽めなお仕事小説。大きくは3章で構成。若干24歳、社会人歴も浅い、平河東子は大学時代にひとつの挫折があり、なんとか乗り越えた就活の末、それなりの建設会社に就職するも、会社の環境変化のため離職。これは私も経験済なのでうんうんと読める。そこで叔父に紹介してもらった就業環境がブラックなアニメ制作会社に、前職でも職務としていた労務管理として入社するもとんでもない環境で、というストーリー。業務にプライドを持った者の善意に甘えるブラック企業。好きだからこそ頑張れてしまう。好きを仕事に2021/01/26

anna

19
久しぶりのお仕事系小説。 労務管理、だいぶ前に読んだ労務士を思い出した。 アニメ業界の内部事情は馴染みがなくて新鮮だった! 最後の最後、ちゃんと認められてよかった!2020/05/22

ロボット刑事K

16
オッサンのクセに私は割とアニメが好きです。しかしアニメ業界はブラックだと聞いたことがありますが、実際の現場はやはりそうなのでしょうか?業界全体がデスマーチ上等!って風潮なんですかね。毎週の番組がいきなり中断したり、作品のクオリティがいきなりガタ落ちしたり、エンドロールのスタッフが中国人ばかりだったり、日本のアニメ業界は黄昏なんでしょうか。作品は悪者を駆逐してハッピーエンドですが、実際はそんな悪者いなくてもデスマーチですよね?じゃあ何の解決にもなってないじゃん。☆3つ。軽い作風なので、サクッと読めましたが。2024/02/24

kuri1632

16
なかなか面白かったと思います。労務管理を仕事とする主人公のストーリーですが、ブラックと言われる業界、会社で仕事に全身全霊であたる人との駆け引きが面白かったです。時代も変わるし、求められることも変わりますが、人として仕事にどう接するのか、考えさせられた作品でした。そういったことを軽快なタッチで読みやすい様にしてくれたのも面白さを増している要因だとも思います。2022/02/28

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