中公文庫<br> 武商諜人

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中公文庫
武商諜人

  • 著者名:宮本昌孝【著】
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 中央公論新社(2020/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122068612

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内容説明

明智光秀、本能寺にて織田信長を討つ! 明智軍に追われ、絶体絶命の徳川家康を無事、領国へ脱出させ、後の飛躍へと導いた商人・茶屋四郎次郎。その生涯を爽やかに描いた表題作「武商諜人」を始め、特別書き下ろし「幽鬼御所」など、珠玉の十作品を収録。歴史時代伝奇小説の第一人者による、ファン待望の文庫オリジナル作品集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

酔拳2

29
初読みの作家先生だったけど、表題作の主人公が茶屋四郎次郎という、どうする家康にも出た人なんで読んでみた。短編集なんだけど、1話目より2話目、2話目より3話目と、尻上がりに面白くなっていく。秋篠新次郎、金色の涙、明治烈婦剣などなどみんな良かった。最後のまんぼの遺跡だけ現代で、かつ作者が主人公という一風変わった物語だが、忠臣蔵の刃傷事件の知られざる真相を追う内容でこれが真実なのでは、と思わせる説得力。2023/05/02

タツ フカガワ

26
信長・家康の戦国期から江戸は吉宗~幕末、そして明治~現代と時系列に並んだ10話の短編集は大満足の一冊でした。「不嫁菩薩」は、信長の嫡男と信玄の娘との「ロミオとジュリエット」のようなラブストーリー。「秋篠新次郎」は、遊女が武士の仇討を手伝う実話をもとにした物語で、『夏雲あがれ』下巻に出ていた妓夫太郎銀次が主人公の「金色の涙」はほろりとさせる人情話。古文書から明らかになる松の廊下の刃傷沙汰のあっと驚く真相が明かされる「まんぼの遺産」など、短編の面白さを堪能しました。2021/08/25

蕭白

7
夏雲あがれの外伝が読めたのは予想外に嬉しかったです。2022/03/06

ryohey_novels

5
どの短編も面白く、かつ作者らしさが随所に見られる、 最高の歴史短編。『戦国有情』『不嫁菩薩』の2作は特に良かった。 前者は赤母衣4人衆の桶狭間後の人生を描く。わずか14pながら追放されてでも友を救おうとする彼らの友情と追放後も主家を重んじる忠義に感情を揺さぶられた。 後者は信玄の娘の於松と信長の息子の信忠の結ばれぬ恋を描く。淑やかながら芯の強い於松に短時間で心を掴まれた。武田滅亡後、信忠への輿入を断り、家を守る使命に奉じる意思の強さ、そして最後の「これにて、永遠の結縁と存じます」の言葉に感動させられた。 2024/01/20

tako_machida

2
表題作を始め戦国時代ものは、興味があったので楽しめました。それぞれ掘り下げて短編でなく長編にしても良いくらいに感じました。2020/09/08

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