内容説明
日本刀の研究にかけては当代随一であった著者が,その蘊蓄を傾け,基礎的知識を平易明快に説いた書.日本刀の歴史,特色,鍛錬,研磨,鑑定,取扱い,保存まで多岐にわたり解説,国宝・名物,名刀正宗や怪刀村正をはじめとした著名な刀剣にも論及.口絵には、近衛文麿氏所蔵の国宝「吉光」,細川護立氏所蔵の国宝「伝正宗」ほか,貴重な国宝の写真を掲載.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
10
復刻版なので当時の仮名遣いのまま。そこが最初は読みなれないものの慣れてくるとそこがまず楽しい。日本の刀剣の通史をさらりとまとめた新書レベルの本という点がありがたい。妖刀村正伝説の箇所、そして軍刀として選ぶべき刀に関する箇所が特に面白かった。武器でもあり美術品でもある刀剣に関する注目が今後も続き、それに関する職人さんをはじめとする人々が長く働ける状況が維持されて欲しいと思った。2020/08/21
かもすぱ
9
76年ぶりの復刊。およその日本刀に関する歴史・製法・取扱法・用語・名鑑・鑑賞方法の基礎が網羅されているのではないか。旧字旧仮名ながら読みやすいと思う。この時代によくここまで内容まとめたなという充実の内容。これ一冊持って博物館にでも行きたくなる。2020/01/03
Nobu A
6
1939年初版、2019年第10版。外国人の日本刀蒐集家が増えているとか。マンガ「るろうに剣心」と「鬼滅の刃」の人気が後押しも。実は、後者の面白さが最近になって分ったのが購入のきっかけ。80年程前の著書の「限定復刊」本なので少々割高。頁を捲ると旧字旧仮名と旧表現がまず目に入ってくる。昭和前期にタイムスリップした感覚。そして、漢詩が得意でなかった学生時代を思い出す。前後で推論しながら苦しくなったら飛ばし読み。所謂、斜め読み読了。刀剣にかなり興味がないと真剣読了は難しい、と感じた。いや、言い訳か(苦笑)。2020/03/26
すい🕊️
2
古い古い本だけれど刀剣ブームの影響で復刊。刀剣の歴史から名刀一覧、鑑賞方法までがこの小さな一冊に収められている。本当に奥が深い世界なのだなあ…2020/02/19
塾長やってる安村俊毅
1
1939年初版のクラシックな一冊です。 8代当主・本間光弥の甥であり、刀剣学者の筆者が、日本刀はいかなるものであるか、製造法から彫刻に鑑定などに言及されています。また、政宗抹殺論や村正妖刀説にもきりこんでいます。また、日本刀のレベルの高さに対して、度々昭和新刀あたりを洋鋼に焼き入れしただけの粗悪品としてヘイトしています。 しかし、昭和6年の 国宝指定刀剣目録の持ち主が凄すぎますな。2021/11/22
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