出版社内容情報
ソフトバンクグループの金融部門を率いる著者が、ネット時代の金融機関のあり方から企業経営の要諦、日本経済の行く末までを読み解く。 インターネットや携帯電話など新しい情報通信事業が脚光を浴びている。そうした新規事業を核としたベンチャー企業の創業がひきもきらない。なかでもソフトバンクグループの躍進には目を見張るものがある。同グループの創業者である孫正義氏に招聘され、金融部門を率いるのが北尾吉孝氏である。現在11社の代表取締役を務め、すでにモーニングスターとEトレードを株式公開させている。氏は歯に衣着せぬ発言でマスコミにも度々登場しているが、その経営理念については世に知られていない。▼本書は、北尾氏が野村證券時代から培ってきた企業経営の要諦について解説したものである。いくら時代が進み、世の中が変わっても企業成長の根本には不変の法則があると氏はいう。中国古典の教えをひも解き、最先端の金融ビジネスのあり方を喝破する。ベンチャー企業や中小企業経営者に向けた、古くて新しいメッセージである。 ●第1章 伸びる会社の変わらぬ鉄則 ●第2章 アメリカ型経営に何を学ぶか ●第3章 「思考の三原則」を身につけよ ●第4章 インターネットは金融業と相性がいいか
内容説明
「強い志」がなければ何事も達成できない。なぜ松下電器やソニーは大企業になれたのか。いま問われる企業経営の要諦。
目次
第1章 伸びる会社の変わらぬ鉄則(企業の成長・発展は経営者の器で決まる;志がなければ何事も達成できない しかし志だけでも限界がある;アメリカの経営者の多くは「企業価値を上げること」を目的にする ほか)
第2章 アメリカ型経営に何を学ぶか(失敗しないために自らの判断基準を持つこと;「仮説と検証」を繰り返すからイトーヨーカ堂は強い;正しく機能していない日本企業の役員会 ほか)
第3章 「思考の三原則」を身につけよ(百歩先を見る者は狂人扱いされ現状のみを見る者は落伍する;「足るを知る」ことが経営者には不可欠である;着眼は大局 着手は小局 ほか)
第4章 インターネットは金融業と相性がいいか(金融業はデータや情報が移動する情報集約的産業;投資家主権、消費者主権へのパワーシフトが起こった;「デジタル財」は変動費がほぼゼロに近い ほか)