内容説明
大阪的文化の地層を掘り起こす圧巻の100コラム。言葉、人物、絵画、文学、音楽、芸能、祭り、食文化、その他貴重資料から、この街に埋もれた本物の都市文化とその魅力を洒脱につづる。古典から最新の諸作品や展覧会まで、古今も硬軟も織り交ぜた縦横無尽で多彩な題材を、当代随一の語り部が郷土愛を込めて描いたエッセイ集にして、新しいかたちの大阪文化誌。巻末に読み物事典としても使えるキーワード索引を付す。図版多数。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
49
大阪百景、百景では足りない著者の熱い大阪愛も感じます。どうしても東京中心なので、大阪に関する情報は少ないとあらためて感じます。知らなかったからだとも思いますが、とても新鮮に感じました。昨年、大阪へ行ったときに感じた町の熱気や空気が、ここで紹介されている文化に根付いているのだと思います。2020/10/14
とーとろじい
3
大阪に関するコラム集。橋爪節也さんは、同じく大阪本を出している橋爪紳也さんの兄らしい。文化芸術を軽んじる大阪行政と、マスメディアによって作られた大阪イメージの無粋さを憂いている。上町台地とミナミを中心とした内容。1コラムが短いので読みやすい。日本橋が古書の町だったというのは驚き。そういえば古書店は今でもちらほらとある。2020/08/14