帝都地下迷宮

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帝都地下迷宮

  • 著者名:中山七里
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • PHP研究所(2020/02発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569845777

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内容説明

東京の地下鉄廃線跡に、潜む集団の目的とは? 著者が初めて挑む「鉄道」ミステリー。鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により、地下で生活していると明かす。その地下空間で起こる殺人事件。彼らを互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく。著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

392
中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、中山七里デビュー10周年、12ヶ月連続刊行企画、第二弾とのことです。タイトルから、近代地底人SF小説かと思いきや、現代の社会派ミステリでした。テーマや設定が面白かっただけに、もう少し書き込むと良い作品になったと思います。 2020/06/04

utinopoti27

172
【辛口注意】東京の地下に、廃線となった地下鉄駅のホームが残されているらしい。本作は、そこから発想を膨らませ、生活保護と放射能汚染問題、さらに殺人事件を絡ませたミステリに仕上げている。着想は悪くないのだが、いちいち取り上げるのもバカバカしいほど現実離れした設定の数々に、あきれ果ててしまう。ストーリーラインは平坦で盛り上がりに欠け、得意のどんでん返しも不発。出来悪のファンタジーといったところか。中山作品といえば、出来不出来の差が激しいのも特徴だが、これは明らかに後者の部類。最後まで読んだ自分を褒めたい。2021/02/07

nobby

154
とにかく軽快に読めるけど、物語の主題や構成・手法の妙があまり感じられず残念…そもそも“鉄道”ではなくて“鉄オタ”ミステリーだから(笑)廃墟ならぬ廃駅マニア公務員が違法侵入して辿り着いたのは謎の100人規模コミュニティ。徐々に明かされる彼らが隠れて暮らす事由への視点はサスガ!やっぱり起こる殺人から警察に公安まで出てくる後半は忙しくも薄っぺらいかな…数少ない意味深な事柄への関連付けにも大きな驚きはない…何より公安でなくても気付き調べて分かるだろうし…地下に眠る廃線ダンジョンという発想が魅力的なだけに勿体ない…2020/04/02

タイ子

148
鉄オタ、東京の地下鉄の廃駅、公務員の矜持、国家に裏切られた人々。それらが一つになったのがこのミステリ―。フィクションなのにあり得たら怖い!と感じる作品。鉄オタの公務員小日向が廃駅に潜り込むとそこにはある集団が住んでいた。深い事情を抱えた人々に同情を寄せ始めた矢先、仲間の一人が殺される。そこからストーリーは警察、公安を巻き込んだ展開を始めるのだが、何故もっと早く違う方法を選ばなかったのか?つい思ってしまう。でも、七里さん流の国家に対する揶揄と皮肉を込めるとこの流れなんだろうな。題材は面白くサクサク読了。2020/03/08

よつば🍀

138
著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾は「鉄道」ミステリー。タイトルと装丁から重厚なミステリーを期待していたがミステリー要素も弱く、良くも悪くも軽いタッチの印象を受けた。主人公は区役所で生活保護申請を担当する公務員・小日向巧、26歳。鉄道オタク、特に廃線マニアの小日向がグレーチングを外し地下に潜った先で100人以上の謎の集団に出逢う事から物語は展開する。冒頭は興味を惹かれたが突如起きた殺人事件の展開もあっけなく、集団の正体が解り、大きな問題を孕んでいる割には中途半端感が拭えない。次作に期待。2020/03/07

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