内容説明
世界192カ国・地域に広がるSGI(創価学会インタナショナル)。そのリーダーである池田大作会長の思想を、日蓮仏法をはじめとする仏教理念・西洋哲学から考察した旧版から8年。SGIの世界宗教化が加速する中で、全面加筆・改訂した最新版。 作家・佐藤優氏の解説付き。世界各国で池田思想の研究機関がふえる中、日本では宗教家・社会運動家としてのみ論じられ、批評の対象となる傾向が強い現状を憂い、思想家としての池田SGI会長に光を当てる。
目次
はじめに
序章 創価学会研究の現状と課題
第1章 池田思想の五つの特徴
第2章 池田思想に対する偏見を正す
第3章 仏教哲学と池田思想
第4章 現代仏教と池田思想
第5章 人間主義の宗教
解説 佐藤優
主な参考文献
著者略歴
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Norimasa Saito
4
作家の佐藤優氏絶賛の本書、松岡幹夫氏の本を初めて読む。誠実な研究者としての挑戦が読み取れる。思想家としての池田大作という人物の言動と歴史的背景から今の言葉で解明していく。同時に法華経の真意、日蓮仏法の本質が斬新な視点から述べられていく。「多一主義」生活者、生命的存在者としての人間を中心においた「人間主義」、すべての宗教、思想、そして人をを生かそうとする池田大作の行動の根拠を改めて認識する。「ポスト池田時代」との言葉を論破しているのもいい。内外問わず一読してほしい良書。2018/08/09
そーすけ
3
P.303 2018/7/3 2019/7/3 3 『増上慢にとりつかれた一部の知識人が「ポスト池田時代」などという言葉を用いている。しかし、「三代会長」が永遠の師匠であることを真っ向から否定する「ポスト池田時代」などという概念は、創価学会にもSGIにも成立し得ないと私は考える』(P.301)え!!!Σ(゚ロ゚!(゚ペ?)???2022/10/19
素人
1
学会員の友人に勧められて読んだが、面白かった。池田大作の思想における実践的指針は「すべてを生かす」ことである(43頁)。すべてを生かすのは何のためか。「それは、すべてを生かすためである」(164頁)。この循環的構造は、二代会長(戸田城聖)の生命論を、社会的な見方から表現し直したものである。かくして本書全体は、「三代会長(牧口・戸田・池田)は死身弘法の体現者であり、広宣流布の永遠の師匠である」という真実を別の言葉で言い換えたものに他ならない(佐藤優による解説)。難解なところもなくすぐ読めるし、おすすめ。2018/10/05
バードさん
1
参考になった。 2018/09/12