内容説明
ラバウル東飛行場を飛び立つた一式陸攻には、山本五十六連合艦隊司令長官が前線視察のために搭乗していた。その情報をキャッチしたハルゼーが叫ぶ。「よし、行って来い。ジャップのクソザルのボスを、なぶり殺して来るんだ。遠慮はいらん、ぶちかまして来い」。ポートモレスビー基地から18機の「双胴の悪魔」のP38ライトニングが飛び立った。かくして史実通り山本五十六機は、ブーゲンヴィルのジャングル奥地にて撃墜された。が、驚くべきことに山本五十六は奇跡的に一命をとりとめていた。スーパー・ハイテク潜水艦「大和」に収容されて、三人の宇宙飛行士らとともに21世紀へとタイム・スリップするべくチャレンジしたのだ。が、しかし隕石に襲われ、ふたたび昭和17年の太平洋戦争の真っ只中に…。折りしも、南太平洋ではソロモンで大激戦が展開されていた。死んだはずの山本五十六は、陰の司令長官となってアメリカ軍を翻弄していく。太平洋戦争シミュレーション小説の新時代を拓く大人気の第7弾。
