幻冬舎文庫<br> ついに、来た?

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幻冬舎文庫
ついに、来た?

  • 著者名:群ようこ【著】
  • 価格 ¥522(本体¥475)
  • 幻冬舎(2020/02発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784344429536

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内容説明

父の死後、年下の男に奔ったサチの母。七十
歳で出戻ってきたが、どうも様子がおかしい
(「母、出戻る?」)。専業主婦のマリは義父の
ボケを疑い、検査を受けさせたいが、横暴な
夫は断固反対する(「義父、探す?」)。働い
たり、結婚したり、出産したりしているうち
に、親たちの「老い」という問題がやって来
た!? シリアスなテーマを、明るく綴る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

101
親の老いは、日々の生活に追われる子どもたちにとつては、他人事と考えている場合が多い。現に自分がそうだった。就職、結婚、出産、退職と人生を経過する中で、待ったなしの親たちの「老い」という問題が、覚悟はしていたが必ずやって来る。親の老いに振り回される家族ををユーモアたっぷりに明るく描いたシリアスなテーマの作品。他人事ではない、現実がそこにある。ついに、来たと思うのは、どっちだ。今の自分は、親の立場だ。 2021/07/21

たーさん(^-^)

54
8つの短編集。 親が認知症になる話。 いずれは通る道かも、どの話も兆候が出始めてどうする?って感じ、読みやすくユーモアも交えたとこもあるけど、終わりがその後どうするのかってゆう展開がなく終わる。ちょっと物足りなかったな😅 自分が将来認知症にならないようにしないといけないなと思いました。2020/05/03

あっ!chan

46
何が来た?かと思ったら…認知症でした。親が認知症かもしれないと気がついた子供達、戸惑いやら諦めやら期待やらと右往左往する姿は、あるあるのリアリティいっぱい…でも暗くないのが群さん流でしたが、私にとっては切なく切実な読後感でした。いずれくると分かっていても、なぜなら今年90歳になる一人暮らしの私の母親が、この頃少し物忘れが酷くなってきたので、実は明日認知症の認定を受ける事になっている…と言う事で、改めて覚悟をしなくてはと…2020/04/24

rokoroko

25
親が認知症になるという短編集。今日出かけた先で道の駅のトイレに入った。「便器が小さい・・」あれ?と思い隣に行くまた「便器が小さい・・」そこでやっと幼児トイレが並んでいると気が付いた。今40代くらいのまでの人は幼児用の便器は自分も使用経験あるのでしょうが私は子供に使わせた経験も僅か。見てすぐに気が付けない。大丈夫か自分の認知症。とても「行く道です」などと感想書けない・・胸が痛んでしまう。義父、実母と介護して自分もと思うと鬱々としてしまう2020/07/19

しおり

24
群さんらしくユーモラスに描いているとはいえ、読んでいてどんどん辛くなりました。老いていく身内がだんだんと認知症を患う…それも辛いけれど、家族の理解がないってパターンが一番頭にきたなぁ。同居の義母、実家の母共に元気で尚且つしっかり者、ということの有り難さが身に染みました。2020/02/24

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