内容説明
【電子書籍には特典として書き下ろしSSを収録】
光と闇の最終戦争のさなか。自律型根拠地設営精霊「識別番号丙三〇五六号」は、「下防御陣地を構築し、敵軍の攻撃を可能な限り阻止せよ。敵の本格的な攻撃開始予想時期は約三万五千時間後。三万時間以内に陣地を概成せよ」という命令を受ける。
そこは、人間、エルフ、ドワーフの三族神聖連合に加盟するエルメア王国の辺境の地で、草木の影すら見えない荒廃の地だった。三〇五六号は、敵の大攻勢が迫るこの地に、わずかな時間で迷宮を作り、魔物を召喚して要撃の準備を整えなくてはならない。召喚した魔物の中から、アラクネのテラーニャを片腕とし、三〇五六号の迎撃作戦が始まろうとしていた。
戦場を進む剣槍の列、天を覆う矢の雨、飛び散る血しぶき、そして揺れる乳。このあまりにも絶望的な状況を、三〇五六号は切り抜けることが出来るのか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほにょこ
1
★★★☆☆ 戦国調ファンタジー。主人公はダンジョンの管理人みたいな拠点精霊。魔物を召喚したりして戦闘の準備を整えようとするものの、予想外のトラブルが起こったり想定外の敵と戦うことになったり。感情はないはずなのに感情豊かで、ちょっと頼りなさそうだけどきちんと役目を果たそうと頑張るところに好感が持てますね。副官の蜘蛛娘とのラブコメっぽい要素もあり。まあまあ面白かったので2巻も読んでみます。2023/09/11
ききぞう
0
異世界ものの皮を被った中身は時代小説ですが、それ故に独特の個性があり、面白く読めました。2023/08/30