内容説明
危険地帯ジャーナリスト・丸山ゴンザレスが見た世界のうねり。麻薬戦争、マリファナ合法化、難民、貧困、ブラックビジネス、スラム街、大都市の陰影。世界中にあふれる様々な「闇」と、そこに生きる人々を追いかけ問い続けた、クレイジーな旅の記録。その後のストーリーと、作家・佐藤究との対談を新たに収録。
これだけ危険地帯に行っているゴンさんの座右の銘のひとつが、
“right time, right place”で、
つまり「正しいときに、正しい場所にいる」こと。
――佐藤 究(巻末対談より)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
30
終わってしまったクレイジージャーニーの残り香を求めたら、制作の裏側も書いていて楽しんだ。本書を読み、「大麻合法化」は、何の解決にもならぬこと。「Made in ◯◯」は、信用ならぬこと。アメリカのマスコミの情報収集能力は、端倪すべからざること。色々と勉強になった。2020/02/16
leo
12
世界のやばい現場をめぐる旅だけど、なんとなく肩の力が抜けてる感じの語り口がよい。最初のテーマのドラッグと、最後のそれである地下ホームレスがつながったのには拍手した。2021/07/12
totuboy
4
「クレイジージャーニー」でニューヨークの地下街で生活する人を取り上げていて、そんな人が本当に要るのか、と思ったが、いるんですねぇ。しかし、あくまでもこの本に紹介されているのは丸山氏が取り上げた一つの例かもしれない。読み物としてはこういう経験をした人がいる、ということで面白く読めるが、それをどこまで一般化してしまってもいいのか。2020/03/10
jkgntm
2
「クレイジージャーニー 」ゴンザレス回の補完版って感じで放送を思い出しながら楽しく興味深く堪能。本書に登場するような人たちはCOVID-19の影響はすさまじいでしょう、他人の心配してる場合じゃないですが…。 ×大規模火災で消失 ○大規模火災でで焼失 ど定番の誤字発見。2020/04/19
まりかず
1
衝撃的は話のオンパレード。クレイジージャーニー見たかったな。出張で何回もメキシコに行った主人に今更ながらよくあんな怖いとこに行ったねと言った。2021/03/21