内容説明
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聖人や殉教者の言行や生涯を神話化した聖人伝説。このキリスト教の空想力が生み出した神話・説話文学の一大ドラマは、ヨーロッパが自らの精神のために絶えず養分を汲み取ってきた源泉である。本書『黄金伝説』は聖人伝説の白眉、ヨーロッパ文化を理解するための基本文献である。主の降臨から始まる本巻には、聖アントニオス、聖セバスティアヌス、聖女アガタなどを収める。
目次
主の降臨と再臨
使徒聖アンデレ
聖ニコラウス
聖女ルキア(ルチア)
使徒聖トマス
主のご降誕
聖女アナスタシア
聖ステパノ
福音史家聖ヨハネ
罪なき聖嬰児ら〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こぽぞう☆
16
かなり昔に読みたくて、絶版で、そのあと文庫になって気がついたらそれも絶版で、中古が新品より高い時期が続き、今年の春ようやく復刊!しかし高い。自分へのクリスマスプレゼントだえいっと全巻買った。買って良かった。何しろ13世紀のラテン語からの翻訳。聖人伝説(その時点の。以降に列聖された聖人はもちろん載ってない)だけじゃなく、13世紀当時の聖職者の感じ方、考え方までわかる。キリスト教徒は最初はユダヤ人と次に異教徒(ローマ人たち)そして異端と戦って、嬉嬉として殉教する。2018/12/24
Rinopy
6
聖書外典にようやくトライ。絵画や彫刻で有名な聖人たちの伝説が出てきて「おおこの人か!」と面白く読めました。いわば聖書の二次創作みたいな感じかなあ。2013/02/03
ユーディット
1
中世に聖書と並んで最も読まれた本で西洋美術に対する影響は計り知れないのでダイジェスト版はとっくの昔に読んでいるがやはりダイジェストではダメだと言うのを痛感。ラテン語では読めないが文章や語り口が感動的で美しいのが初めて分かった。キリスト教とは、信仰とは何かを常に考えてはいるが思い知らされる。徹底した残虐な殉教とどう対応していいのか戸惑ってしまう奇跡の数々。全巻この春に読み切るつもり2013/03/27
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